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JUN
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通り掛かりの人気のない
フリーデスクスペースに
見慣れた後ろ姿を見つけた。
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漣「お疲れさんス、」
漣「Aさん」
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そう俺が声をかけると、
気難しそうに見つめていたパソコン画面から
パッと、顔を上げてくれる。
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「ジュンくん…!」
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「お疲れさま」と微笑むAさん。
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漣「まだ仕事っスか?」
漣「もう19時っスよ?」
「アハハハ、うん、そうだね」
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「でもジュンくんも、こんな時間に何してたの?」
漣「まぁ、少しだけ自主トレを…」
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若干歯切れの悪い返しをする俺に
「じゃあおあいこだね」と
またAさんは笑った。
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しかし、席を立つ様子もないAさん。
ひとつ隣の席には普段使っている
通勤バッグも置いてある。
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帰ろうと思えば、
すぐに帰れるはずなのに…。
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漣「帰らない…んスか?」
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「あぁ、うん…」
「帰るよ…!」
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今度はAさんが
何だか歯切れの悪い変事。
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あー、はいはいはいはい…。
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その反応で、俺は“何となく”
察しがついた。
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時