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IBARA
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セゾン・アヴェニューで野暮用をこなし、
距離も差ほど遠くもないので
徒歩でアンサンブル・スクエアに
向かっていた時。
前方から何やら
騒がしい声が聞こえてきた。
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椎「イヤっす!ダメっす!」
椎「今日という今日は、絶対に僕お金貸さないっすからね…!」
燐「じゃあいっそ、よこしやがれ」
椎「もっとダメっす!!」
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椎名氏と、その肩に腕を回す天城氏だ。
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七「…………。」
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触らぬ神に祟りなし。
やや遠回りにはなるが、一本横道に逸れ
アンサンブル・スクエアには
向かうとしよう。
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そもそもこいつらに関わる時間など
俺にはない。
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そう思った、が。
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燐「おーおーおー…!」
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燐「誰かと思ったら、そこにいるのは我らが副所長くんじゃねぇか!」
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タイミング良く天城氏が
こちらを振り向いてしまった。
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椎「え、あ、副所長さん!」
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続いて「ちょりぃ〜す!」などと椎名氏。
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七「……どうも。」
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その挨拶は何なんだと思いつつ、
俺も一応返した。
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すると、「あ!」と
何かを思い出したかのように
声をもらした天城氏が言う。
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燐「んじゃあ、副所長くんでいいや!」
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燐「ちょーっと金、工面してくれよ!」
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時