7 - Yuri Side ページ7
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- 侑李side
会社の飲み会は大抵断っていた。
“打ち合わせ”をする為に向かった取引先。
場所を移しましょう、と言われた時に嫌な予感はしたんだ…
小洒落た居酒屋。
…また騙された。
いやぁ〜知念がいると先方の女性が喜ぶからね!
…と全く反省していない僕の上司。
「…これ、勤務時間にカウントして良いですか」
上司「飲みは仕事じゃねぇよ!ホストじゃねぇんだから。 会社経費で落ちるから好きなだけ飲んじゃって!」
取引先上役「侑李くん会いたかった〜!!かんぱ〜い!!」
…
時刻は23時56分。
危ない危ない…ゲームの毎日ログインボーナス取り逃すところだった。
居酒屋の廊下でスマホをいじる。
途中で帰らないように鞄を上司に隠されたけど、
スマホは没収されずに済んだ。
奥のトイレから出てきた人が目の前で立ち止まる。
?「あれ、ちーちゃん…?」
突然呼びかけられて、目の前にいたのは
「…ぇ…美波…?」
美波「わぁっ!久しぶりだね〜!…小学校卒業して以来だよね??」
つい最近、熱愛報道で見た顔。
廊下で立ち話をして、連絡先をなんとなく交換して、彼女は居酒屋の個室に戻っていった。
そこからの記憶は曖昧で、気が付けば家路に着いていた。
家の近所の横断歩道。青信号なのに1人だけ歩き出さずに立っている人がいる。
なに…この人。
赤信号で歩き出すんじゃ…
追い抜く瞬間、横顔をちらりと見るとそれは
「A…?」
A「…っ……“侑李”…」
それはまるで……
彼氏を呼ぶかのような助けを求める声。
君にこう呼ばれるのはいつぶりだろう…
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時