46 - 高2 花火大会 Daiki Side ページ47
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- 大貴side
ドンッ
花火が上がった音が聞こえた。
一瞬照らされたAの顔。
涙がぼろぼろ出てるけど気にせず俺を睨みつけてる。
こういう時…
そんな顔すんなよー、とか言って頭ぽんぽんしたら許してくれんのかな。
……もうそんなんじゃダメか。
てか、すぐそこに知念がいるからやらないけど。
あ……琴ちゃんと付き合ってもいないのにキスしたのを怒ってるのかな。
そう思ってるAだって、
ちゃんと知念と向き合ってんのかよ。
「知念……あいつ……寂しそうな表情してる時あるから。
じゃあな。ごめん、花火の時間まで付き合わせて。」
後ろで聞いてる知念に聞こえないように小声で伝えた。
なんか知念が一方的に好きなように見えるからさ…
花火が始まったからかスマホがずっと鳴ってる。サッカー部のやつらが呼んでるんだ、きっと。
皆が待ってるところに行くか。
「待って!!…大貴!!」
背後から聞こえた知念の声。
花火……2人で見たほうがいいだろ?
気付かないふりして人混みに入った。
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時