35 - Yuri Side ページ36
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- 侑李side
美波は話したいこと話してなんか納得した様子だった。
居酒屋に一時的にAを残して、会計済ませてタクシーに美波を乗せる。
美波「Aちゃん…良い子だね。
小学生の頃のあの子の印象あんまないけど、大ちゃんがよく話すから、そうだとは思ってた。
スッキリしたわ!ありがとちーちゃん。
…あとドンマイだわ。ちーちゃんも好きな人に振られる運命なんだね」
「うるさい…美波もそのうちな!」
タクシーに乗り込んだ美波。 手に持っていた彼女の荷物をタクシーの中に向かって放り込んだ。
台本通りじゃなかったことが2つ。
1つ目は、大貴が僕達幼馴染との関係を大切にしてくれてることが分かるエピソードを美波が突然したこと。
2つ目は、
この場にいるはずのない人物が僕の家の陰にいたこと。
あれは…大貴。
なんでいんの?
気付いていないらしく、話し続けるA。
大貴もスマホ触っててこちらに気付いてない。
今この2人が鉢合わせしたら…?
ここからなら声を荒げれば大貴に届くかも。
「大貴と会ってること、美波が容認してるからこのままの関係続けようとしてたんじゃないの。
このままじゃダメだって思ってて、でもやめたくなくて辛い思いして…。
思い詰めて道端で泣いてたのはどこの誰。」
伝われ。
「もっと貪欲になれば? はぁ…ったく……なんなんだよお前ら。
美波には大貴が必要…? いつ「私の大貴盗らないで」なんて言った? いい加減にしろって。
Aには大貴が必要なんじゃないの?!」
今にも泣きそうなA。
僕怖いよね、ごめん。
気付いてるかな、大貴。
チラッと大貴がいる方に目を向ける。
目は合わないけどスマホはもう見てなくて、気まずそうに地面を見つめてるように見える。
A「…っ…必要だよ!!…っ…うぅう…
……私も今まで辛い時大ちゃんの存在に支えられてきた。
一緒に過ごす時間はすごく幸せで…。
でも大ちゃんの横は今私はいけない!!」
言えるじゃん、思ってること。
やっぱり僕も含めて皆…
「ばか………」
大貴は出てこれないよね、この状況。
少し目の前で嫌がらせしてやろう。
Aを引き寄せて抱き締めた。
そのうちこんなこと、出来なくなるから。
「泣かせてごめん。少しこうさせて。
嫌がらせだから…」
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時