34 ページ35
.
侑李「酒癖あんなに悪いんだ…。そもそも美波が話したいって言ったんだから、記憶飛んでないといいけど…」
帰り道。
今日はごめんね、とちーちゃんから謝罪された。
大ちゃんが前に言ってたな。
(大貴「こいつお酒弱いくせに…」)
酔っ払ったらおんぶしてもらってたりするのかな。
もうすぐ家に着く。
駅から私の家の途中にあるちーちゃんの家付近で立ち止まった。
「ちーちゃん、今日ありがと。 美波ちゃんと話せて良かった。心の整理ついたよ。
美波ちゃんには大ちゃんが必要なんだ。大ちゃんも彼女を支えていきたいんだよ。
私は2人の邪魔するようなことしちゃダメなんだ」
込み上げるものを必死に抑えて、淡々と話す。
自分に言い聞かせるように。
もう…距離を置くって決めたから。
侑李「ばかじゃないの。
そんなの分かってて会ってたよね?」
いつも以上に冷たく言い放つちーちゃんの声、
驚いて顔を上げると睨みつけてきた。
侑李「大貴と会ってること、美波が容認してるからこのままの関係続けようとしてたんじゃないの。
このままじゃダメだって思ってた。
でもやめたくなくて辛い思いして、思い詰めて道端で泣いてたのはどこの誰?」
凄く怒ってる。
なんで?
私の気持ちが全部読まれてる。
侑李「もっと貪欲になれば? はぁ…ったく……なんなんだよお前ら。
美波には大貴が必要…? いつ「私の大貴盗らないで」なんて言った? いい加減にしろって。
Aには大貴が必要なんじゃないの?!」
声を荒げるちーちゃんの言葉で我慢してたものが一気に出てくる。
「…っ…必要だよ!!…っ…うぅう…
……私も今まで辛い時大ちゃんの存在に支えられてきた。
一緒に過ごす時間はすごく幸せで…
でも大ちゃんの横は今私はいけない!!」
侑李「ばか………」
じっと私の話を聞いていたちーちゃん。
前に信号の所でやったみたいに私の腕を引っ張った。
「っ…」
ちーちゃんの腕の中に収まる。
侑李「泣かせてごめん……少しこうさせて…。
嫌がらせだから…」
「え…?」
?「………」
.
314人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時