21 - 高2 体育祭 ページ21
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競技終了後、赤組の応援席にきた山田くん。
うなだれて悔しそうな大ちゃんも一緒だ。
下唇突き出していじけてる姿は小学生の時と変わらないけど。
わわわ裸じゃん……早く上の服着てよね。
2人に気付いた周りの女子が沸いている。
涼介「Aっ！！宣言通り勝ったぜっ！！」
ドヤ顔の勝者・山田くん。
近くで見るとかっこよさが渋滞してる。
「うん、かっこよかった〜！」
あ、赤組の応援席で彼を讃えてしまった。
恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じる。
涼介「すごい嬉しい。大ちゃんやっつけた時Aのこと探したけど、流石にあそこからじゃ見つからなかったわ」
「リベンジ果たしたね〜。赤組としては悔しいけど！」
山田くんの後ろにいて、黙って話を聞いてた大ちゃんにすごく睨みつけられてる。
侑李「大貴ー！！！
早く保健室行けって先生がー！！」
ちーちゃんが退場門近くで叫んでる。
俊足自慢のちーちゃんはこの後も参加競技が多い為、応援席に来ることなくそのままどこかへ行ってしまった。
もし、ちーちゃんもかっこよかったよ、なんて言ったら、
当たり前でしょ？ とか言うのかな？
絶対言うな、あの子は。
勝手に妄想してニヤニヤしていた。
ニヤけた表情のまま大ちゃんの方に顔を向けたら、また睨まれた。
大貴「だぁーもーなんなんだよ。 A行くぞ」
A「え、なにが？」
大貴「保健室。1年の時、保健委員だったんだろ？」
今は違うんだけど…
そう言おうとしたけど腕を掴まれて強制連行される。
紗奈「有岡さーん？ ベッドでやらしいことしないでよー？」
すれ違い様に紗奈がからかうもんだから恥ずかしくて顔が一気に熱くなった。
「ちょっ！！」
大貴「伊野ちゃんと一緒にすんなよ！！」
適当に受け流す大ちゃん。
あれ、仏頂面が笑顔に戻ってる。
その場にいない慧くんは言われ放題で気の毒だった。
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年7月19日 0時
