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15 - 高2 ページ15
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大貴「昼に弁当届けてもらった時、アイコンタクトしてたから。
山田の顔見て顔赤らめちゃってさ〜」
Aもしかして〜？ なんてニヤニヤしながらこちらを見てくる大ちゃん。
………勘違いされてる。
大貴「頼れるお兄ちゃんに話してみなー？」
「……そうゆーんじゃないもん」
大貴「ふーん」
あぁ、めんどくさい。このまま誤解されるのは嫌だ。
やっぱりちーちゃんにいて欲しかった。
こんな時、1番の理解者であるちーちゃんがいてくれたらうまく話題を逸らしてくれただろう。
「そういう大ちゃんは色恋の方はどうなんですかー？」
大貴「んー最近はそういうのないかなぁ。」
急に教科書を読み出す大ちゃん。
そんな先のページ、今回のテスト範囲じゃないよ。
小学生の時、大ちゃんはクラスに好きな女の子がいて、何年も片想いしていた。
周りから茶化されて笑いのネタにされてたけど、結局ハッキリ伝えるわけでもなく、卒業と共にその想いは封印したんだとか。
色々話してくれるのに何を考えているのか結局よく分からない…
「ちーちゃんにいて欲しかった…」
大貴「は？ 知念？」
心の声がつい口から出てしまった。
ピー、ピー、ピー、ピー
洗濯が終わったことを知らせる音で我にかえる。
もやもやしたまま、勉強を教えることになった。
大ちゃんのばか。
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年7月19日 0時
