14 - 高2 ページ14
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?「Aちゃん!待って!!」
校門を出た所で誰かに呼び止められた。
「……あ、山田くん!」
玄関から走って追いかけて来た人物。
涼介「今日の昼……話せなかったから!
玄関で騒いでる奴がいんなぁと思って、見たらAちゃんが見えてさ。
人が凄くて下駄箱からなかなか出られなくて、慌てて追いかけてきちゃった!」
興奮気味の山田くん。
紗奈と慧くん静かにしてても目立つのに、今日はうるさかったからなぁ。
涼介「2年になってから全然会わなくなったね…寂しいな」
私はA組、山田くんはF組。
入学式で、大ちゃん達と完全にクラスが分かれてへこんでいた私が最初に仲良くなった友達。
今はコの字型の校舎で端と端の位置関係。
“コ”の字の縦線部分に、職員室や購買コーナーなど全校生徒が行き来する場所があり、
A〜C組が上の横線、D〜F組が下の横線に教室がある。
涼介「元気そうで良かった。体育祭では敵だけど頑張ろうな!」
体育祭はAB組が赤、CD組が白、EF組が青に分かれて競う。
「去年の友は今年の敵!」
涼介「今年は青が勝つ!!」
−
家に帰ると冷蔵庫にお母さんからのメモが貼ってあった。
『今日飲み会だったわ。てきとーに中のものチンして食べて』
スマホにメッセージくれればいいのに。
ガチャと玄関が開く音がした。
大貴「大貴でーす。お邪魔しまーす!」
親が仕事でいないのは知っていても必ず挨拶する所は礼儀正しい。
リビングに現れた彼はミルクティーが付いた制服姿。学校からそのまま来たらしい。
「あれ、一旦家帰ってから来ると思った。 でも丁度良いや。ワイシャツ洗って返すね」
クローゼットから大ちゃんの部屋着を探し出して渡す。
昔から家に泊まったり1日中部屋で遊ぶことが多かったので当たり前のように服がある。
ちなみにちーちゃんの部屋着も。ちーちゃんはいとこだから別に問題ない気もするけど。
私がお菓子やジュースを用意する間に着替えてもらって、脱いだワイシャツを洗濯機に入れて仕掛けた。
鞄から教科書を出して適当にめくっている大ちゃん。
突然教科書をパタッと置いて1点を見つめる。
覗き込んで見ると三角関数のページ。
「…分からないのって…三角関数?」
大貴「あー…いや。
あのさ………山田と仲良いの? あのモテ王子」
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時