俺の彼女にしたい

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誠一Said

おっし…弁当は持ったし…授業道具の…忘れ物もなしっと

早く行かないと遅れる…

あー、赤信号だ…

急いでいる時に限って赤信号になりやすい気がするぜ…

ブーブーッ

ん？携帯か、まだ赤だしいいか

Ｆｒｏｍ：誠一
Ｔｏ：A
件名：今日休みます

今日は熱があるので休みます。
ごめんなさい。
もしよければ明日の持ち物教えてね。

A熱出てしまったのか…

放課後お見舞いに行こうっと

あっ、もう青だ

俺はその後も全速力で走ったけど

結局間に合わず担任に

何っ！？遅刻だと…！大体お前らはな…

その後に何か言ってたような気がしたけど聞いてない

説教をそんなに真面目に聞いていたらどっかの親友みたく頭が可笑しくなる

でも…

いつも隣で一緒に話したりする
「大切」な人がいないだけで
こんなに寂しいものなのかな…

俺も可笑しくなったのかな…

「はぁ…」

なつ「なーに、ため息ついてるのさ」

「おわっ…なんだ…なつちゃんか…」

なつ「…もう、ちゃん付けじゃなくてもいいよ、昔からの付き合いじゃん」

「あぁ、そういえばそうだな」

なつ「元気ないね、まぁ、あんたの彼女が風邪でいないからか」

「なっ…そ、そ、そ、そんなわけじゃねーよ…」

なつ「大丈夫、私はあんたらの恋を邪魔する気ないから」

「だからちげぇーって…」

なつ「はぁーやっぱり面白いわ」

「その性格…他の人の前では出すなよ…」

なつ「この性格は誠一とA大好きさんにしか見せないよ、Aに知られたくないし…」

「そ、そうか…」

なつ「………」

「………」

やべぇ…話が途切れてしまった…

何か…何か…話題は…

「あ、あのさ」

なつ「なに」

「今日、一緒にAのお見舞い行かないか…」

なつ「いいよ、だけど今日は部活の説明会があるから先に行っててくれる」

「あ、あぁ、分かった」

なつ「あ、先生きそう、じゃあ、宜しくね」

…俺、一人で行くのか…

A気まずくないかな…

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