俺の彼女にしたい

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「……う……ん」

時計を見る

時間は…

３時４７分２８秒

少し早いけどまぁ、いいや

その代わり丁寧に作ろう

今日は弁当がいる日だ

俺の分とAの分

ずっと前、俺がAに弁当を作ってあげたら
凄く喜んでくれて
「また食べたいなー」
って言ってくれた

そう言ってくれた日から俺はAに作ってあげている

でも、俺はAが作ってくれる方が俺の為だけに…そう思うと嬉しいし

世界で一番美味しいね…

ふと時間を見ると丁度いい時間だ

最後にAの好きなフルーツを入れて…よしっと

今日はかなり美味く出来た

A…喜んでくれるかな…

いや、絶対喜んでくれる

そう信じて彼女の家に向かった






この道を歩くのは久しぶりだ

もう何年も来ていない

この道で二人で他愛のない話をしたりしたのに

…また振り出しなの…？

い……や…だ

あっ…

気付けばAの家の前にいるのに
ほろほろと俺は泣いていた

いけない、いけない…

Aに心配させるわけにはいかない

俺の顔についた涙を拭き

Aのインターホンを押した

ピンポーン

………。

あ、あれ？

ピンポーン

………。

…A？

ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

駄目だ…

そう思い俺は鞄からAから貰った合鍵を取り出し、ドアを開けた

「Aー！どこにいるのー？」

そう叫びながら、Aを探していた

すると…

「………！A！」

リビングのソファーにぐったりとしたAがいた

「あ…あっ……ああ……」

急いでおでこに手を当てると…

「熱い…」

高熱だ…かなり熱い…

俺は急いでAをお姫様抱っこして

Aの部屋のベッドに寝かせた

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