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gr「説明してもらえるか？」
zm「ええよ」
会議室には幹部全員。
今日は珍しく兄さんもおる。
俺は椅子から立ち上がって小さく咳払いした。
zm「今、医務室に俺の姉ちゃんがおる。グルッペンに許可もらって、回復したら俺の部屋に住むことになるんや」
ふぅん？と誰かが唸った。
でも、仲間の大切な人は皆の大切な人や！って考えるやつばっかやから、多分なにも言わずに慣れてくれるやろ。
zm「ただ、姉ちゃんは血の匂いが無理でな。さっき倒れたのも、3人に染み付いた血の匂いが原因やねん」
さっきの3人が自分の服の匂いを嗅いだ。
多分分からんと思う。
血の匂いに慣れてしまった俺らにはわからん。
zm「姉ちゃんは目が見えへんから、他の五感が優れててん。だから、少しでも血の匂いがするとああやって倒れてしまうんよ。なるべく、丁寧に体とか服洗ってもらえると嬉しい」
すまん、と頭を下げる。
姉ちゃんはある意味特異体質で、出会った時から不思議やった。
俺と同じような居遇なのかも知れへんけど……でもどこか俺とは違って。
戦闘を好む俺とは正反対。
足元の虫や植物を踏むのでさえ恐れるほどに殺生を嫌う。
せやから、今回の山火事は姉ちゃんにとって物凄くしんどかったと思う。
それだけでも心が痛いのに、自分の嫌いな血の匂いが充満しとる部屋におったらそりゃ倒れる。
sn「と、いうことやからね！しばらく皆あの子…えーっと名前なんやっけ」
zm「Aや」
sn「Aちゃんには近づかないように。そうやな……5日。匂いの消し方はゾムに聞いた方が早いからゾムに聞くんやで」
そんな訳でみんなに姉ちゃんを住まわせてもらう事を承認してもらった。
よし、あとはせやな……
zm「…………文献か」
ht「？何か言った？」
zm「なんも言ってへんよ？」
空耳かなぁ…なんてぼやきながらひとらんが通り過ぎていく。
とりあえず、姉ちゃんが起きたら図書館にいって文献を探そう。
俺のことも、姉ちゃんのことも。
ここの図書館はめっちゃ本あるからええよな。
俺らが何者なのか。
どうやったら生きられるのか。
これを探さないと。
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魚(プロフ) - miiさん» はう...！ありがとうございます…！ (2020年10月26日 16時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした！とても面白く、今でも大好きです！この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい！ (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます！今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる！更新楽しみに待ってますー！ (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜！ (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年2月17日 9時
