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私の額から生えるのは小さな角。
人型をとる時は何故かサイズが小さくなるらしい。
角のある場所はちょうどおでこの中心で、常にぼんやりと熱を持っている。
ここを触られるのは心底嫌だ。
むず痒くて、胸がもやもやするんだ。
だからゾムにでさえ触らせたことはない。
『これではまだ足りないか？なら包帯をとるが』
os「…いいや、十分めう」
オスマンが唸る。
数十分の沈黙。
オスマンがいれてくれた紅茶を啜った。
os「…いや、わからん。申し訳ないめう」
頭を下げられたので、慌てて大丈夫だと言い添える。
そうか…外交官であるオスマンにでさえもわからぬか。
4人で色々考えたが、どれも核心につくようなものはない。
かれこれ3時間くらい考えているんだが…
オスマンとエーミールは国の頭脳とさえ言われている。
その2人をもってしてもわからないなら、多分私にはわからないんだろうな。
os「…提案めう」
ふとオスマンが呟いた。
os「もう、いっそのこと皆に打ち明けて聞いてみるのはどうめう？」
ゾムからほんの少しの殺気が漏れた。
ゾムは基本的に、私の本当の姿を他人に言うことを良しとしない。
それによって私が迫害されるとでも思っているのだろう。
os「皆それぞれ違う得意分野があって、もしかしたら知ってる人いるかもしれないめう。
大人数でやった方が絶対確実やしね」
em「確かに、情報を集めるの得意な人達多いですしね。
紙媒体じゃ頼りないとこもカバー出来ますし」
オスマンにエーミールが同意した。
確かにここの幹部達は、あっという間に噂やら情報を集めてくる。
まだこの要塞に来て1ヶ月経っていないのにもかかわらず、私がそう感じているんだ。
ものすごい速さなんだろうな。
os「それに、この国の幹部は珍しいものを迫害なんてしいひんし、出来ひんよ。大切な仲間の家族やから」
オスマンが私の頭を柔らかく撫でた。
角に触れぬように細心の注意を払って。
os「Aちゃん。君はもう、俺らの家族や」
柔らかくオスマンが言った。
言葉が詰まった。
思わず目頭が熱くなって、鼻の奥がつんっとする。
喉がくぅっ…と音をたてた。
家族。
私が、みんなの家族だって。
思わず零れた涙は、眼前にある包帯に吸い取られた。
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魚(プロフ) - miiさん» はう...！ありがとうございます…！ (2020年10月26日 16時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした！とても面白く、今でも大好きです！この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい！ (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます！今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる！更新楽しみに待ってますー！ (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜！ (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年2月17日 9時
