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Aside




『見つかったか?』


em「うーーん…ここらだと思うんですけど」





エーミールの紅茶をご馳走になった後、私達は新たな情報がないかを探していた。




あそこに書いてあったのは、4匹の聖獣が世界を治めていた、という話だけ。


つまり、この世界の祖はあの4匹。


ということは、私は邪悪なものではない。


…これを村に言いに行っても無駄だけどな。


ともかく、それ以外の情報が欲しい。


もっと詳しく知らないと、私が私を好きになれない。


人を好きになるならまず自分から、とはよく言うが…


自分の事をよく知らないのに、自分を好きになどなれまい。


そんな訳で、2人して本を漁っているんだが…





『…ないな…』


em「ここら辺の本にあると思うんですけど…」





2人で唸りながら探してるんだがな。


あの本以外は色良い内容のが見つからない。


民俗学系統なんだと思うんだが。


2人で民俗学系統の棚を漁っているんだが、一向に見つからない。


私は背が小さいから、積み上げた本たちに囲まれてしまった。


これが、地震かなんかで倒れてきたら…と考えてゾッとしたのでやめておく。


取り敢えず倒れないように最新の注意を払って、抜き足差し足で進__





zm「ちちちちちーーーっっす!」


『ひあぁあぁぁあ!?』





普通に飛び上がって、本の山を蹴っ飛ばしてしまった。


あれほどまでに注意していた本の山を全て崩して、私は本に埋もれた。


本って…めっちゃ重いんだな…


無事に窒息死しそうだ。





em「Aさん、何か大きな音がこっちで……Aさん!?」





エーミールが慌てて駆け寄って助けてくれた。


本の匂いは好きなんだが、こうやって埋もれるとなんか……こう…な。


あ、ちなみにゾムは、私が驚いて本の山を蹴飛ばす所から大爆笑していて、助けてくれる気なんて毛頭ない。


これが弟なのか?


おかしいだろう。


しかも爆笑しすぎてむせたのか、けひゅっけひゅっと咳き込んでいる。

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(プロフ) - miiさん» はう...!ありがとうございます…! (2020年10月26日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした!とても面白く、今でも大好きです!この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい! (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます!今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる!更新楽しみに待ってますー! (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月17日 9時

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