西の森の魔女と無能さん【ut】

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あれから戦争はあっという間に終わった。

γ国は火の手がまわりきり、こちらが消火活動に勤しんでいる時の混乱に乗じて攻め入るつもりだったらしい。

けれどあの時の迅速な通信で火の手は収まり、γ国に攻めいることができた。

γ国は元が弱小国家なので、簡単に潰すことが出来たのだ。

戦争が終わり、事後処理や復興にひと段落がつくまで、Aとソウハはしんぺい神の所で世話になっていた。

あの後迎えに来てくれたトントンに、旧知の仲なのだとしんぺいさんが説明してくれて、置かせてもらうことになった。

しんぺいさんとは多くの話をした。

革命の話や、新しくつくった薬の話。

鬱先生が居候していた話では、しんぺいさんが爆笑していて、なんだか嬉しかった。

それから、しんぺいさんのお手伝いもした。

医務室の一角を借りて薬を調合し、負傷した兵士達に塗ったり飲ませたりしていく。

たった数日間だったけれど昔に戻れた気がして、こちらも嬉しかった。



sn「よし、じゃあ行こっか」

『はぁい』

ut「どこ行くん？」



今日は約束したお墓参りの日である。

護衛には鬱先生を選んでくれた。

見知った人の方が安心するだろうから、と。

トントンでもよかったのだが、彼は書記長という高い立場の人間なので、そうそう席を離れられないのである。

そこで白羽の矢が立ったのが鬱先生。

暇だろうし。



『お墓参りです』

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