貴方は私の________ ページ12
『ん………』
目を覚ますと真っ黒な空間にいた
起き上がり慌てて声をはる
『平腹ぁっ!!佐疫ぃっ!!』
声をはるが声はしない
自分の声すら返ってこない
まるで世界に一人だけのように
虚しさが私を襲う
『誰かいないの!?』
そんなことを言ってみても当然誰もいない
『うぅ……平腹ぁ……佐疫ぃ……』
次第に涙が溢れ視界を覆う
『うぅっ……うぁっ……誰かぁ』
情けない、獄卒のくせして泣き虫なんて
『誰か助けて……っ』
私はゆっくりとしゃがみこむ
「おいA」
上から声が降ってきて急いで顔をあげる
「なんて顔してんだよ」
そいつは私の涙を拭う
「大丈夫か?」
『うん』
安心する……………
「泣くなよ」
そう言って私を優しく抱き締めた
温もりが私を包む
『××ありがとう』
「どーいたしまして」
『××』
「なんだよ」
『好きだよ』
「……ありがとな」
××は私の頭をあやすように撫でる
その安心感にまた意識を手放した
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りーりん(プロフ) - おもしろいっす!更新頑張ってください! (2017年8月11日 19時) (レス) id: 120aabb65f (このIDを非表示/違反報告)
塩昆布now - 続編おめでとさんです!大変だと思いますが、更新頑張って下さいね^^ (2017年6月25日 0時) (レス) id: 02541adc23 (このIDを非表示/違反報告)
病院野郎 - 続編おめでとうございます!これからも応援し続けますっ! (2017年6月24日 17時) (レス) id: 7683cf72ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎぃ芝生 | 作成日時:2017年6月23日 14時