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夕餉の支度まで時間があったので、ジョングクと一緒に近隣を散策した。


日差しがあっても、肌を突き刺す冷たい空気が秋を色濃く感じさせた。
時折吹く風に少しだけ身を震わせながら、私は羽織っていたストールぎゅっと握った。

「ここ、ソウルと比べて山だから冷えるでしょ。」

JK「うん。なんか冬になるって感じがするね」

ゆっくりとした足取りで、紅葉した山々を眺めながら歩いていく。

人目を気にしなくてもいいくらい閑散とした道のりなので、彼はマスクで顔を覆うこともなく清々しい面持ちで景色を眺めていた。


「この先に、綺麗な滝があるんだよ」

JK「いいね。カメラ持ってきたから、たくさん撮りたいな」

「ふふふ。本当にジョングクはカメラが好きなのね。今まで撮った写真も見てみたい」

JK「好きだよ。仕事柄いつも撮られる立場だけど、写真は良いよ。その瞬間をずっと見ることができるから」

そう言って彼は首にかけているカメラを手に取った。

JK「これは前ヒョン達とここへきた時に写したんだ。よく撮れてるでしょ」

画面には葉月の玄関や室内、ロビーでくつろいでるメンバーの写真があった。

カメラを覗き込んだ私に、彼は少しいたずらっぽい笑みを浮かべて写真をスライドしていった。

JK「ほら、これなんかよく撮れてるだろ?自信作なんだ」

そこには、私がうたた寝している姿が写っていた。

「ちょっと!いつの間に撮っていたのよ!恥ずかしいから消して下さい」

カメラを取ろうとした私の両手首をを、ジョングクは片手で掴んだ。

JK「ダメに決まってるだろ、自信作なんだから」

真顔で言われると、なんだかこっちが悪いことをしているような気持ちになった。









JK「A〜、まだ拗ねてるの?」

「だって、ジョングクずるいんだもん」

頬を少し膨らませてじろりと見るが、彼は「そういうところが可愛いよな〜」と目尻を下げて笑うだけだった。

「あ、そろそろ着くかな。足元ぬかるんでるだろうから気をつけてね」

そう言うと、彼はごく自然に私の手を取ってエスコートしてくれた。

「本当に、ジョングクはずるい人ね」

JK「さっきから何なのさ」

緩やかな下り坂を降りていくと、目の前には大きな滝が広がった。


JK「すごいね…水しぶきがこっちまで飛んでくるよ」

しばらく写真を撮った後、ジョングクは私の元へ近寄った。

「綺麗に撮れた?」

JK「うん。後でAにも見せるね」

嬉しそうに笑う彼に、私もつられて微笑んだ。

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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時

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