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「え、ジョングクも今日泊まるの?」

てっきりホテル前でお別れかと思っていたAは、目を丸くしてエントランスで立ち尽くしていた。



ホテルに戻る前、彼女がトイレへ行っている間に追加で1名宿泊できるよう依頼したのだった。

JK「もちろん、Aを一人で泊まらせるわけないだろ」

早く行くよと言って、俺は彼女の手を引きエレベーターへ向かう。

顔を赤らめたAは「う、嬉しいけども…」ともごもごしたまま下を向いていた。






「言ってくれても良かったのに…」

部屋に戻ったAは、少したどたどしくなっていた。

JK「どうしたのA、緊張してるの?」

俺がそう声をかけると、Aは図星だったらしく赤らめた顔を両手で隠した。

その仕草が可愛くて、抱きしめたくなる衝動を抑えながら俺は次に彼女がどう動くかを眺めていた。


Aは少し間をおいて、おずおずと口にした言葉に衝撃を受けた。


「わたし、男の人と一緒に寝るの初めてで…その、とってもどきどきしてるの…」

やばい、口元のにやけが止まらない。

きっと今の俺の顔は放送禁止レベルものだろう。

幸い両手で顔を覆っているAは、俺の崩れた顔を見ることはなかった。



俺は、この機会にと今まで気になっていた事を聞いた。

JK「Aって、今まで付き合った人いるの?」



こんなにウブな反応を見せるものだから、もしかしてと思い少し期待を込めて聞いてみた。

顔を覆っていた手を膝へ下ろしたAは、縦に首を振った。

「うん、一応お付き合いした方はいるんだけど、すぐに別れちゃったし、こういう事したことがないの」

この年だと彼氏の一人や二人いてもおかしくないだろうと思いながら、俺は「こうした事」の意味を悶々と考えていた。




JK「そっか、うん。A、とりあえず抱きしめさせて」

いきなり話が飛んで驚いたのか、Aは目を見開いたまま俺をじっと見つめ動かなかった。

そんな彼女に構わず、俺はソファーに座っていたAの隣に腰掛けて肩を抱き寄せた。



JK「大丈夫だよ、Aが怖いことは絶対にしないから。」

耳元でそう囁くと、彼女の肩が少しだけビクッとした。

そっと俺の首に手を回したAは、触れるだけのキスをしてきた。


「ジョングクなら、大丈夫…」



控えめに告げた言葉に愛しさを覚える。

互いに見つめ合う距離が、ゼロになった。

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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時

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