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JM「Aちゃんさ…、ジョングクのこと好きでしょ」
その言葉に私は息を飲んだ。
パチ、パチと火花を放っていた線香花火は音を立てることなく消え落ちた。
JK「あ、消えちゃったね」
ジミンは、私の持っていた花火を取りバケツに入れた。
そして「少し座ろうか」と言って、石段に腰掛けた。
「あの、先ほどのは一体…」
何故か、心臓のドキドキが治らない。
この後、言われるだろうことを予想しているとジミンは私の頭を撫でて笑った。
JM「そんなに怖がらないでよ。誰も、反対だなんて言ってないよ。ただ、Aちゃんを見ていると、きっとそうなんだなーと思ってね」
てっきり、迷惑だからやめてだとか、彼には釣り合わないよとか、いろいろとネガティブなご意見が出るのではないかと思っていたので、私は少しホッとした。
「そうですか…ジミンオッパがそう仰るならそうだと思います。私も、ジョングクの事が好きなんだと、気づいています…」
JM「好きだって言いながら、そんな悲しい顔をするんだね」
ジミンは、私の頬に手を当てた。
その手は暖かく、親しみを込めた瞳で彼は私を見つめた。
JM「俺は、ジョングクにもAちゃんにも幸せになって欲しいんだ。Aちゃんは、会ってまだ2日しか経っていないのに、何故か可愛い妹のような感じがするからね。」
本当に、出会って間もないのにこんなに思ってくれるなんて、私は嬉しくてたまらなかった。
「ありがとうございます。もう、既に充分幸せですよ。オッパ達が、ここにきてくれた事こそが幸せなんです。だから…っ」
帰っちゃうのは寂しいと言いかけた時、後ろから肩を抱かれた。
JM「わっ!テヒョナー、びっくりするじゃん!」
テヒョンがアイスバーを加えて、私とジミンの間に入り込むようにして座った。
TH「二人で仲良く何を話してたの?俺も混ぜてよ」
はい、と私たちにアイスバーを渡した彼はにかっと笑った。
TH「A、大丈夫だよ。俺たちは何があってもAちゃんの味方だからね!」
何に対して言っているのかはわからなかったが、きっと彼は、私のジョングクの対しする想いやこの旅館の抱えている問題のことに気づいているのだろう。
「ありがとうございます。ジミンオッパも、テヒョンオッパも、皆さん私にとってかけがえのない存在です」
だから、どうか無理をなさらないで。
疲れた時は、いつでも来て下さい。
ここが、皆さんの癒しとなれますように。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時