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「ジョングク…みんなが待ってるから、そろそろ行こ?」
あれから、ずっと私を抱きしめて動かないジョングクに声をかけた。
JK「うーん…もう、ずっとこのままでいたい。体が離れないから無理。」
本当に、この人は恥ずかしいことをさらっと言ってしまう。
これがアイドルなのだろうと、いたずらが過ぎる彼に仕返しをした。
JK「っ…!」
私は、彼の首筋に触れるだけのキスをした。
「もう、私が男を知らないからってからかわないでよね。私だって、、、ひゃっ!!」
一瞬目を見開いたジョングクは、バッと身を起こして私のうなじに手を回した。
JK「A…、やるなら、ちゃんとやらないとダメだよ」
そう言って、彼は私の首筋に吸い付くようなキスをした。
ピリッとした感覚に、思わず声が漏れそうになる。
彼の舌が動くのを地肌で感じ、ゾワゾワとした感覚が下半身から湧き上がってきた。
「…っ、ご、ごめんなさいっ…変になっちゃうから、」
耐えられず、彼の肩をトントンと叩いた。
JK「はぁ…変になっちゃうからって、A…無自覚でしょ…」
ジョングクはそう言って私をそっと抱きしめた。
背中をとんとんと、優しくあやすようにする仕草に、高揚していた気持ちが徐々に落ち着いてきた。
JK「ごめんね、みんなの所に行こうか」
本当は、ずっとこうしていたかったと言えるはずもなく、私は頷き花火の入ったバケツを手にした。
花火は幸い湿気っておらず、綺麗に火花を放っていた。
YG「おいテヒョナ!俺に向けるな!」
TH「ユンギヒョン、花火鬼ごっこしようよ。ユンギヒョンが鬼ね!」
YG「なんでだよ!おいジョングク、お前が鬼な。」
JK「ちょ、ヒョン!何ですかいきなり、ってあっつい!テヒョニヒョンー!」
まるで幼い子供のように駆け回る彼らに、縁側で座ってマネージャーとお酒を飲んでいたレンは「ガキだな〜」と笑っていた。
「ちょっと、オッパ達〜!怪我しちゃうから危ないことはやめて下さいねー!」
夜なのにこんなに騒がしくていいものかと思いながらも、たまには良いよねと私は持っていた線香花火に火をつけた。
控えめに瞬く光は、しばらくするとあっけなく落ちて消えてゆく。
その光景が懐かしく、2本目に火をつけようとした。
JM「それ、綺麗だね」
上から降ってきた声に、私は顔を上げた。
「ジミンオッパ…これは線香花火といって、日本では愛されている花火なんですよ」
JM「なんか、儚いね」
私の横に屈んだジミンは「Aちゃんさ…」と声をかけた。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時