�掘〔�田Side ページ15
ちゃぷんとお湯が跳ねる。
入れた入浴剤の香りが風呂場いっぱいに広がっていい匂いがした。
俺はというと、お見舞いに来たはずなのに、何故か風呂を借りている。
「練習終わりだからありがたいけどさ……」
ひとりごとは寂しく響いた。
ちゃんとゼリー食ってんのかな。
あ、薬は？俺、買ってねーじゃん。
こういう時に、抜けている自分に少し腹が立つ。
いつもは長く入っている風呂も、今日は短めにしておこう。
湯船から上がって体を拭く。
目に入った籠の中にはタオルとか、大きめのジャージが用意されていた。
そのジャージは男物のブランドジャージ。
…妹しかいないんじゃなかったっけ？
風呂上がりなのに変な汗が流れる。
内心バクバクで、それをお借りする。
Aの寝室に行くと、ゼリーをちびちび食っていた。
顔色はさっきよりもいい。
「あ、おかえり」
「おう…。風呂ありがと」
「ううん。服のサイズ大丈夫？」
「平気…」
「ならよかった」
微笑むAに、ジャージが頭を過る。
ゴクリと唾を呑み込んで、Aの隣に座った。
俺の顔を見て目をぱちくりさせる。
どんな顔してんだ俺。
「あのさ」
「ん？」
「Aって姉妹だったよな？」
回りくどい。
「…？うん。ひとつ下の高3の妹だけ」
やっぱり。
ぴしゃー！っと雷が鳴ったかのような衝撃。
「…何で……男物のジャージ？」
よし、聞いた。よくやった俺。
これで実は彼氏持ちでしたとか、もう泣ける。
「ああー。それ私の。
ジャージとかはブカブカの男物が好きだから」
「ああ……」
よかった。………紛らわしいけど。
「ご馳走様でした」
ゼリーを食べ終わる。
空のプラッチック容器を受け取ってレジ袋に捨てた。
「冷えぴた変える？」
「あ、忘れてた」
「…剥すから」
前髪を退けてほとんど役目を果たしてないそれを剥す。
新品を貼ると異様に冷たがる。
「…いきなり貼らないで」
「わり」
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華弥。(プロフ) - 櫻井かや丸さん» 返信が遅くなり、申し訳ありません。先程更新しましたので、よろしければご覧下さい(^^) (2019年10月25日 20時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井かや丸(プロフ) - 初めまして、更新はされないんですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: 6620ed4e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2017年9月23日 15時
