蝉時雨と夏と夏ミカン６ ページ23
「それ、わらしべ長者の話じゃね？」
「あ、それだ。…で、どんな話だっけ？」
「ははっ、三郎らしい」
二人で仲良く舞賀家へと帰る途中。
前を歩いている、一人のおじいさんを見つけ、急に三郎が走り出した。
兄は慌ててそれについて行く。
三郎が何かを話し掛け、笑うと。
ゆっくり、おじいさんをおんぶした。
おじいちゃんと孫のような、そんな二人を見ながら…弟に話し掛けた。
「…三郎？その人は…」
弟は、兄を振り向き…にっこり笑った。
「さっき話したでしょ？夏ミカンくれたおじいちゃん。点滴して帰る途中なんだって」
「…そっか」
話す兄弟を見て、おじいさんがすまなそうにする。
「お友達と一緒かい？自分なら大丈夫だから…」
おじいさんの言葉に、兄弟は目を見交わすと。
三郎が笑いながら言った。
「友達じゃなくて。オレの、自慢の兄ちゃんなんだ♪」
「うわ、三郎…」
ストレートな言葉に、二郎がびっくりして頬を染める。
三郎の背中に背負われたおじいさんが、二郎を見つめた。
それに気付き、小さくおじぎすると。
おじいさんは、優しく微笑んでくれた。
「…優しい、弟さんですね。ありがとう」
「…はい。すごく優しい、自慢の弟なんです。誉めて下さって、ありがとうございます」
「うわ、じろちゃん、恥ずかしいよ！」
「自分が先に言っといて!?」
そんな兄弟を見て。
「仲良しだねぇ」
おじいさんが笑う。
そう言われ、二人仲良く「はい」と答えて。
また仲良く笑った。
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山田(プロフ) - ハルさん» ハルさん、お久し振りです！来て下さって嬉しいです(^-^)読んで頂けるだけでなく、コメントまで…ありがとうございます。頑張ります♪ (2013年5月20日 21時) (携帯から) (
レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ダブルピースさん» ダブルピースさん、いつも覗いて下さってありがとうございます。中々お話をまとめられなくて、更新遅くなってしまいました…(T-T) (2013年4月8日 15時) (携帯から) (レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
ダブルピース(プロフ) - 移行おめでとーございます。最近更新ないなって思っていたら、`2`作ってたんですね！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2013年4月8日 14時) (レス) id: 27711ec714 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - 鈴さん» 鈴さん、お久し振りです(^-^)一応、『貴方は何色の〜』の過去と思いながら書いています。お互いに更新、頑張りましょう♪ (2013年4月6日 7時) (携帯から) (レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 面白かったです！！これは何色の未来の別の話ですか? (2013年4月6日 1時) (レス) id: 7ec235b99c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田
| 作成日時：2013年3月15日 8時
