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【28】 ページ30
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でもそのキスは、名惜しく唇が離れてく…
それからなんか沈黙の空気が漂う。
先に口を割ったのは
櫻井先輩だった。
櫻「あのさ。もしかしてファーストキスだった？」
なんでわかったんだろ…
わかんないや。
あ「まぁ、そうです。」
そう言ったら一瞬だけ櫻井先輩の口角が少しだけ上がった気がした。
櫻「そっか…」
あ「あの、櫻井先輩。」
櫻「ん？」
もう帰ってもいいですか？
と言おうと思ったが…
櫻「ねぇ、櫻井先輩って呼ぶのやめない？」
あ「はい？」
櫻「堅苦しいからさ、翔って呼んでみてよ。」
いや、そんなことはできません。
って素直に言えばよかった。
でもねすぐに口が動くの。
あ「翔…ｸﾝ」
櫻「まぁ、合格かな？」
呼び捨てはさすがにダメだろ！！
って心の中で呟いた。
すると、
櫻「また明日な。A」
と私の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩いて櫻井先輩いや翔くんが去っていく。
それから、そこから全然動けなかった。
雅「A！！お帰りー！」
とお兄ちゃんの声で我に返った。
それでようやく家に入ることが出来たけど
翔くんに触られたところが
熱を帯びていたっていうか
温かった。
もう何なの…
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作者名：まいまい | 作者ホームページ：@maiarsmousou
作成日時：2015年10月25日 15時
