もう1人のマイキー【東卍】

8話 気分爽快 ページ10

『ッオラァ！！！』


Aの回し蹴りが相手の頭にクリーンヒットし、その流れ弾で数人が吹っ飛ぶ。Aの圧倒的なレベルの違いにヒッ…！と声を上げるUSG。Aはというと、普段から喧嘩をする事はあるものの(基本マイキーのせい)ここまでの大人数vs大人数での喧嘩は人生で初めてという事もあり、急遽マイキーの代わりに来たモノの、すっかりこの状況を楽しんでいた。



ド「オマエら総長に置いてかれるぞ！！！」



ドラケンも東卍メンバーに声を掛け鼓舞する。総長が先人切って殴っていくサマを見てテンションが上がらないわけがない。気付けば立っているのは東卍メンバーだけとなっていた。突然の乱入者により集会は一旦中止になった為、後日改めて開く事になり今日は解散という形に落ち着いた。
先程まであれだけの人数が集まっていた境内に残っているのはAだとわかっている者だけ。



三「おつかれA。急に任せて悪かったな」


『いーよ、なんやかんやで楽しかったし』


ド「今日の主役はAだな！」



主役？なんでオレ？ときょとんとしているAとは反対にそうだなと納得しているメンバー達。すると勢いよく場地が肩を組んでくる。



場「オレがいる限り東卍は負けねぇなんて言われたら、全員シビれるに決まってんだろー？」


三「東卍じゃないお前からそんな言葉が出るなんてちょっとびっくりしたよ」


『？だって東卍は万次郎にとって大事なモンだろ？だったらオレにとっても大事なモンなんだよ』



至極当たり前と言うような顔で発言するAに全員がぐっと込み上げるものを感じていると、「総長！！」と声をかけてくる者がいた。階段下を見るとそこにいたのは伍番隊副隊長の三途春千夜。真剣な眼差しをした三途に何かを感じ取ったのか立ち上がるA。



春「お話中すみません、ひとつお話ししたい事が…」


『おーいいぜ、わりぃちょっと行ってくるわ』



おー、と返事をするドラケン達。A達は、少し離れた木々が多く茂っている所へと向かう。ここら辺でいいだろうとくるりと三途に向き合えば先程とは違い熱のこもった眼差しが向けられていた。



春「〜〜っお久しぶりです！首領！」


『だからその呼び方やめろって、春千夜』


春「いえ！オレの王は佐野Aただ一人なので！」




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本誌勢なのでアニメ勢の方はすみません、、春千夜はいいぞ、、

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