34話 Unexpected situation ページ37
場地side
場「10秒やる」
10、9…とカウントをしていくが、一向に千冬は動かない。コイツはオレを殴れない。それをわかった上でこんな真似してごめんな千冬。そんなオマエだからこそ、オレはこの闘いにオマエを巻き込みたくないんだ。決着がついたらちゃんと謝らせてくれ。そして、改めて礼を言わせてほしい
場「……ゼロ」
瞬間、後方からタケミチの雄叫びが聞こえてきた。勢いよく突進してくるタケミチに身体を押さえ付けられる。予期せぬ出来事に思わず舌打ちが出てしまう。そうこうしている間にも稀咲に逃げられるかもしれない。腹にしがみついたタケミチに肘で一発キメるが、離す気配はない。もう一度一発キメようとした刹那、背中に衝撃が走る。何者かが背後にぶつかってきた感触。一瞬揺らぐ身体を踏ん張りながら、千冬が止めに入ったのか?と思い顔を上げればそこには先程とは打って変わって、驚き血の気の引いた顔する千冬
千「うそ…なんで……」
タ「……ッAくん!!?」
A…?この場にそぐわない人物の名前を叫ぶタケミチの言葉に眉間に皺がよる。背中の衝撃を確かめるため、振り返る
場「は………?」
振り向くと、そこにいたのは紛れもなくAだった。小さな背中がオレを庇うような体勢で立ち塞がるその前には一虎の姿が
場「ッおいなんでオマエがここに……!?」
タケミチをすんなり振り払うとAの肩を掴み、こちらを振り向かせようとし、ある一点に目が釘付けになる。Aが押さえている左腹が、真っ赤に滲んでいるのだ。そして目の前の一虎が手にしているのは、赤く濡れたナイフ。Aはフッフッと短く息をしながら、いつも以上に白い肌をした顔をこちらへ向けた
『なんだよそのツラ…』
場「〜〜っざけんな!!何やってんだバカA!!!」
千冬救急車呼べ!!!と言えばはい!!!と大声で返事が返ってくる。すると、Aはオレの激昂に驚いたのか目を見開く。待て待てと言いながら、Aは見た目にそぐわない申し訳なさそうな顔をする
『カスリ傷だからンな心配いらねーって!』
場「ハァ!?ンなわけねーだろ!」
『おい圭介。オマエオレが身体能力ずば抜けていいの知ってんだろ?オレがヘマするわけねーじゃん!』
いつものようにぷんぷんという効果音がつきそうな怒り方をするA。しまいにはお気に入りのパーカーだったのに…ウウ…なんて言う始末。
場「(本当にカスリ傷、なのか…?)」
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比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇`*)とても面白いです!これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス!最近は来れなくてすいません!ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス!続き楽しみに待ってます!! (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ!!マイキーのドッペルゲンガーです!!設定とか全然違います!!このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです!!うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます!それって占ツクでですかね?もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2021年7月14日 3時