もう1人のマイキー【東卍】

マイキー誕生日番外編 ページ28

マイキーの部屋



ベッドの上ではごろごろしながら携帯をいじるマイキーが。その下ではAがちらちらと時計と手元のマンガを交互に見ていた。カチ、カチ、と秒針の音だけが響き渡り、そして長針が12の数字をさす。時刻は8月20日。何を隠そう今日はマイキーとA2人の生まれた日だ。日付が変わった瞬間、マイキーの携帯のメールが来たのを知らせる着信音が鳴り響く。それを追うようにAの携帯にもメールを知らせる着信音。



『誰？』


マ「ケンチン！」



『さすがケンチン〜』とにまにましながら、Aはベッドへ上がり、お互い寄り添いうつ伏せになりながら携帯の画面を見る。



マ「“マイキー誕生日おめでとう！オレはお前と出会えた事心から嬉しく思う！生まれてきてくれてありがとう、これからもよろしくな総長！”やば、ケンチンこっちが恥ずかしくなるわ笑」


『でもケンチンらしいな』



その間にAの着信音が鳴る。時間差的にドラケンだと思いメールを開くと案の定予想通り。そしてそれよりも前に来ていたメールを開き、ふはっと笑う。



マ「ぜってー場地だろ！」


『正解！えっとな“A！たんじょう日おめでとう！これからもずっと2人でばかやろうな！あとべんきょうもおしえてくれよな！これからもよろしくたのむぜ、しん友！”』


マ「ぶはっ！平仮名ばっかじゃん！」


『ちょこちょこ漢字使ってんのが余計ウケる笑』



その間も2人の携帯からはたくさんの祝福のメールが入る。東卍メンバー、クラスメイト、他校で仲のいいヤツら、シンイチローが繋いでくれた友人達…その中には、腹違いの兄からのメールも。じんわりと、心の内からあたたかいものが流れていく。そしてAもまた、この気持ちを伝えなければいけない人がいる。



『万次郎』



名前を呼べば、隣にいる片割れはん？とこちらを向く。



『誕生日おめでとう！』



精一杯の笑顔で、そして精一杯の想いを込めて。マイキーは、照れ隠しなのかそのまま勢いよくAに抱きつく。


『うわっ！？』


「Aも！誕生日おめでとう！」


『！…へへ、ありがと』



少し照れ臭そうに笑いあう2人。



『「(オマエと双子でよかった)」』




生まれてきてくれてありがとう。



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マイキー誕生日おめでとう。仲間の為なら自分を省みない心優しいあなたがはやく幸せになる未来がみたいです。大好き！

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