16話 赤いランプ ページ18
ドラケンの付き添いはタケミチに任せ、バイクで来ていたAはエマとヒナタを交互に乗せ病院へと向かう。初めましてのヒナタは最初申し訳なさから歩いていくと言っていたが、Aはにこりと笑い『エマのダチなんでしょ?いつも遊んでくれてありがとな』と言いながらヘルメットをヒナに被せ、後ろに乗るよう合図をする。
ヒ「あっ…ありがとうございます!」
『しっかり掴まっててな』
勢いよくエンジン音をふかせながらバイクを走らす。病院に到着すると、タケミチがこっちです!と出てきてくれた。着いた先には手術中と書かれた文字が赤く光っている扉の前。A達の到着に気づいたエマが堰を切ったように涙をこぼし、そのままAに抱きつく。
『エマ、心配すんな。ケンチンはそんなヤワじゃねーよ』
肩を震わせながらこくり、と頷くエマ。その姿につられてヒナタも泣きそうになる。数分後、ヒナタが助けを呼んでいたタケミチの友人達も集まり、深刻な状況に全員が固唾を呑む。Aは待合室にある椅子に座りながら、じっと下を向いていた。数十分後、廊下の奥から走ってくる音が聞こえる。現れたのは三ツ谷、ぺーやん、そして
タ「マイキー君!!」
マイキーは待合室どこ?と言いながらAの姿を見つけると、目を見開いた後Aの隣へ座る。そして「ケンチンはさ、」とドラケンへの思いをぽつりぽつりと語り始めた。それをみんなが静かに聴く。
マ「ケンチンを信じろ」
その言葉に全員が少し救われたような気持ちになる。全員がマイキーから目を離した頃、それを見計らうようにAは左側にある右手に自分の左手を重ねる。ぴくり、と動いた右手はまるで縋るようにぎゅ、と手を握りしめた。まるで震えを抑えるように。
『万次郎、大丈夫だ』
先程まで下を向いていたAは顔を上げ、マイキーの目をしっかり見据えながら声をかけるとぐ、と下唇を噛み先ほどよりも強く手を握ってくる。
それからどれ程経ったのかはわからない。時計は既に日を跨いでいた。そんな刹那、パッと赤いランプが消える。全員がそれに気付き、立ち上がる。緊張が走る瞬間。全員が医師へと目を向けた。
医「…一命はとりとめました」
タ「へ?」
医「手術は成功です」
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恐らくこの待ち時間中にあの人(A)誰だ!?となってる溝中五人衆
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比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇`*)とても面白いです!これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス!最近は来れなくてすいません!ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス!続き楽しみに待ってます!! (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ!!マイキーのドッペルゲンガーです!!設定とか全然違います!!このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです!!うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます!それって占ツクでですかね?もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2021年7月14日 3時