ヤンデレと夢 ページ13
配信を終え、サーシャを起こしたあと、私は叶の家に向かった。
もう15時だ、叶は二度寝でもしてるかな。
合鍵で鍵を開け、叶の家に入る。
『ただいまぁ』
返事はなかった。
やっぱり二度寝？
寝室に入ると案の定、叶は寝ていた。
胸のところで手を組み、ﾀﾋんだように眠る叶。
少し、不安になった。
『……かなえ？』
叶の胸に、耳を当てる
ﾄｸﾝ ﾄｸﾝ
心臓は、ちゃんと動いていた。
『よかった、生きてる』
昔のことがあるから、叶が寝ている時怖くなる。
『…はっは、昔ってなんだよ』
叶「ん、ぁれ？りゅうちゃん？」
『…おはよ、配信終わってからすぐ寝たの？』
叶「ご飯食べてから寝たかな。おかえり」
『ただいま』
おかえり
その一言で、不安だったものが、少し軽くなった。
『叶』
叶「ん〜、どしたん」
『ﾀﾋんじゃ、ダメだよ』
叶「え、何、僕ﾀﾋぬの？」
『んふふ、そうだねぇ。その時はさ、一緒にﾀﾋのうか』
もう、独りは嫌だから。
サーシャも一緒に、3人で。
叶「龍ちゃん、ヤンデレだったん？」
『どうだろうね。んふふ。まぁ、でも、殺したいくらい好きよ』
叶の手を握る。
『だからさ、叶。まだ、ﾀﾋなないでね。私が殺すから』
叶「ほんと、どうしたのよ」
『わかんない。ねぇ、叶。好きって言って』
叶「好きだよ。大好き」
『私も好き』
叶「龍ちゃん眠い？」
『うん』
叶「寝ていいよ。18時になったら起こしてあげる」
『ん、ありがとう。おやすみ』
叶「おやすみ」
私は目を閉じる。
変な夢を見た。
白い教会。
白い百合の花。
祈りを捧げる神父の後ろ姿。
「どうしたんですか？そんな所に居ないで、こっちにおいで━━」
聞き覚えのある、甘い優しい声。
「そろそろ、━━も来る頃ですかねぇ。あなたの作ったお菓子でも食べながら、チェスでもしましょうか」
『えぇ、今日はカヌレの作ったの。喜んでくれるかしら？』
「━━は、甘い物が好きですから、きっと喜んでくれますよ」
隣を歩く神父の顔には靄がかかっていて、見えなかった。
ねぇ、あなたは誰？
どうして、こんなにも懐かしくなるの？
離れていく手を、必死に追いかける。
どんなに走ってもその手に追いつけなくて、
涙が流れる。
お願い独りにしないで……
『待って！！置いていかないで！━━！！』
その手の主を、私はなんて呼んだ？
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抹茶っちゃ(プロフ) - むーちゃんさん» ありがとうございます！！！！！！！！！！！ (2021年10月27日 8時) (
レス) id: e5a9393327 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 過呼吸治ったみたいでよかったです！最近は気温がおかしいので体調面気をつけてください！また更新できるまでずっとずっと待ってますよ！ (2021年10月27日 6時) (レス) @page43 id: af165b69bb (このIDを非表示/違反報告)
抹茶っちゃ(プロフ) - ヘモグロビンさん» 今はもう大丈夫です！！！！ありがとうございます！！！！！！！！ (2021年10月26日 22時) (レス) id: e5a9393327 (このIDを非表示/違反報告)
ヘモグロビン(プロフ) - わぁぁぁぁぁ大丈夫ですか！？！？！？どこまでも着いていきますのでゆっくり休んでください！！！！ (2021年10月26日 22時) (レス) @page43 id: 43a4a26093 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶っちゃ(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます！！！！！！！ (2021年10月26日 22時) (レス) id: e5a9393327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶っちゃ | 作成日時：2021年9月28日 1時
