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side青





「んん...、?」







ふと意識が浮上して目を開くと、部屋は真っ暗。少しだけ開いた扉の隙間から、オレンジの光が漏れている。






ぼんやりする頭で考える。







あぁ、俺、







「たおれた、」








「目覚めた?調子はどう?」









ぼーっと眺めていた扉が突然開いて、よく見知った顔が現れた。







「りょーた、」







「蓮が大泣きしながら電話してくれた。仕事も育児も頑張るのは良いけど、大事な息子あんなに泣かせてどうすんの。
翔太が身体壊しちゃ元も子もないよ。」







そう静かに怒る涼太の手にはおかゆと水、冷却シートが乗ったお盆。心配で堪らないって顔してるし。








「ごめん、」







蓮を泣かせて、お前にそんな顔をさせてごめん。







「はい、反省したならご飯。食べられるだけでいいから」






俺の身体をゆっくり支えて起こされると、問答無用で口の前にスプーンが差し出された。





自分で食えるし、と反論しようにも、今の俺の体力では無理なもんで。素直に従う他なかった。







「ん、...んまい」






「そう、良かった。



...39度。寝てる時に測った。






大人が出す熱の高さじゃないよ、本当頑張りすぎ。こうなる前にメールでも電話でもいいから呼んでよ。」








「...はい」







「ん、よく頑張りました。」







先程とは打って変わって優しい顔をした涼太は、優しく俺の頭に、俺よりちょっとだけ大きな手を乗せた。







「ぁりがと、」







恥ずかしくて目は見られなかったけど、伝わったはず。






もう20年以上も一緒のお前なら分かるだろ、これが俺の精一杯だって。








「しょた、おっきしたぁ...?」







「蓮...ごめんな、怖い思いさせて。翔太が悪かった」







「んーん、れんね、がんばってりょーたもしもししたの、しゅごいでしょ!」








足を投げ出して座る俺の膝に頭を乗せて俺を見上げては、誇らしげに涼太に電話した時のことを話す蓮。








「ふは、そうだな。


蓮のおかげで助かった。蓮は翔太のヒーローだよ」







「くふっ、またいたいいたいしたられんがたすけてあげる!」










こんなに心優しくてあたたかいこの子の顔を、もう二度と俺のせいで歪ませたくないと誓った事件だったよ。

君はつよいこ(rq)→←.



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こーちゃん(プロフ) - わたがしさん» こちらこそお読み頂きありがとうございます!大変遅くなってしまいすみません、、、楽しんでいただけていれば幸いです! (2023年1月2日 9時) (レス) id: d698c39c36 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - リクエスト、書いていただきありがとうございました!蓮くんが終始可愛かったです! (2023年1月1日 20時) (レス) @page41 id: 4da5866121 (このIDを非表示/違反報告)
すっち - 保育園から友達に手を出したと呼び出しが。相手の親にも責められ、翔太くんは謝るように促すが頑なに謝らない蓮くん。しかし家に帰って話を聞くと、大事な友達であるラウちゃんが悪口を言われているのをみて助けたかったからやってしまった…というお話が読みたいです! (2022年11月8日 1時) (レス) @page33 id: f1612d84db (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - 翔太君が仕事も育児も忙しくて、自分に余裕がなくなり、自宅で熱を出して倒れてしまうお話が読みたいです。蓮くんが倒れた翔太君を見て、頑張って舘さんに電話をして助けてあげるみたいな描写があると嬉しいです! (2022年10月22日 21時) (レス) id: 4da5866121 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃん(プロフ) - しろさん» リクエスト&お読み頂きありがとうございます!!これからも面白いお話書けるように頑張らせていただきます! (2022年10月11日 0時) (レス) id: d698c39c36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こーちゃん | 作成日時:2022年9月26日 22時

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