燕子花

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side青





ふわふわ、ゆらゆら。





いつの間にか寝室に寝ていた俺は、ふわふわする頭で色々と考えていた。





蓮はちゃんとご飯食べられたかな

付け合せのブロッコリー、残さず食べたのかな

涼太は疲れていないだろうか、急に来させて申し訳ないな

あー、蓮のお風呂も歯磨きもさせなきゃ





なんて、気になってなかなか眠れない。
考えてたら頭痛くなってきた、やだな。ひとりぼっちになった気分。





「翔太」





少し泣きそうになっていたら、いつもより何倍も優しい涼太の声が聞こえた。






「あれ、眠れない？」





近くに腰掛けた涼太の手には、お椀に少しだけ盛られたお粥が見えた。






「っ、..ふ、ぅ...、」





自分でも何に安心したのか分からないけど、涼太の顔を見たらすごく安心した。自然と涙が溢れてきて、なぜだか止められない。






「もう、泣き虫なのは変わんないんだから。笑


大丈夫、俺はずっといるよ」






苦しくなるよ、ってそっと身体を起こしてくれて背中を擦る大きな手。
さっきまでひとりぼっちの気分だったのに、急にあったかくなった。






「大丈夫大丈夫、ひとりじゃないよ。」






何度も何度も、俺が蓮にするみたいに、よしよし、大丈夫。ってしてくれる。昔から変わらない俺より少し大きな手だ。






しばらくひくひくと泣いていたけど、気付いたら涼太の胸に寄りかかってすう、と意識が遠のいていた。





あ、涼太のおかゆ、食べられなかったな...

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