燕子花

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side青





服を脱がせて俺も蓮も涼太も水着になって、俺は日焼けなんて絶対に嫌だからラッシュガードを着る。




蓮も日焼けして真っ赤になるとか可哀想だし、隅々まで日焼け止めを丁寧に塗って、水泳帽とゴーグルを着けさせたら、ようやく準備完了。





最初くらい親子水入らずで楽しんでおいで、って涼太の言葉をありがたく受け入れて、涼太は暫く荷物番。






「蓮、行こっか」





「やったあ、ぷーる！」





休日で人も多いし、絶対に俺か涼太と手を繋いで移動すること、トイレには勝手に行かないでちゃんと伝えることを約束させて、プールへと移動する。





まずは浅めの子ども用プールで水に慣れてもらうところから。





「蓮、足つくから入ってごらん？」



「うんっ、...つめたあ、！」





先に俺が入って、中で蓮を誘導する。

少し足をつけると、冷たさにびっくりしたのかすぐに足を引っ込めた。水苦手かな、なんてちょっと心配したけど蓮の顔は笑ってるし、冷たいのが楽しかったみたいで安心。




「ふは、冷たかった？


大丈夫だから、ゆっくり入っといで」





「うん、ゆっくり...」





そっと爪先から水に入って、ゆっくりと腰辺りまで浸かった。




「んふ、つめたいね！」



「ん、そうだな

顔、つけてみる？」



「かお？こあくない、？」



「大丈夫大丈夫、でも息止めなきゃだめだぞ？」



「わかったあ！」





すう、と目いっぱい息を吸い込んでぷくっとほっぺを膨らませて息を止める。



ゴーグルも装着したらぴちゃ、と顔をつけた。





数秒経ってからぷはあ！と勢い良く顔を上げた蓮。大丈夫かな、怖くなかったかな、って不安だったけど、





「しょーたのあしみえた！」




そう楽しそうに笑ってるから大丈夫らしい。笑




「ふは！怖くなかった？」




「うん！つめたくてね、きもちよ！」




しょーたも！なんてねだられちゃやらないわけにはいかないよね。けどこのプール、蓮の腰くらいまでしかないプールだから俺が座れるくらいの浅さなんだよね。



腰痛めそうだな。笑





「よし、じゃあどっちが長く顔つけられるか競争な？」




「れんまけない！」




「ふは、よーい、ドン！」






同時に顔つけて蓮の方へ意識を向ける。



蓮がそろそろ顔上げるかな、って頃に俺も顔を上げて、さりげなく負け演出。
こういう時は負けてあげた方が蓮のこれからのご機嫌が違うからさ。笑

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