第九十七譚 ページ47
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落下する身体に激しく当たる風が、冷たくて痛い。早く地面にぶち当たらないかな。…最期に夜空でも拝んでやろうと、目を開けた。
「…は……？」
「一丁前な事を言うな！！」
相澤が氷室と一緒に落ちてきて、落ちる氷室に手を伸ばしていた。相澤が声を張ったところも、こんな顔も。氷室は初めて見た。
一丁前な事を言うな、お前はまだ半人前なんだから、だから俺が見ておくって何度も言ったんだ。死なせて溜まるかと。
相澤は上空で捕縛布を広げ、氷室を捕まえて引き寄せる。絶対に離さない、死なせない。そんな思いが伝わるくらい、強く抱きしめられる。
氷室の瞳からまた涙が溢れた。冷たい心と体に、その体温が沁みる。ぎゅうと相澤の服を掴みたくなった。でもプライドがそれを許さなかった。
氷室の頭を腕で包んだりと、庇うような姿勢だった。近くに電線も見えないし、捕縛布で建物に絡み付くことも不可能だ。
…相澤らしくないが、おそらくこれは…身代わりになるつもりだろう。この高さから落ちれば二人とも無事では済まない。だが、氷室は大怪我で済むかもしれない。
＿＿＿＿馬鹿かよ。そこからどうするんだよ、あんた飛べないだろ、こんな高いところから落ちても耐えられるパワーもないだろ。
「……とに……、頭おかしいな…ヒーローはよ……」
氷室は諦めたように笑った。生きることを諦めたんじゃない。逆だ。『死ぬことを諦めた』のだ。
ブワ！！と。氷室の手のひらから大量の雪が溢れる。氷室が相澤を死なせるわけがなかった。もしかしたら、相澤もそれをわかった上で、宙に飛び込んだのかもしれない。
「お前、」
「黙ってろよ…あんたと心中が、嫌なだけ…！」
氷室の素直じゃない発言の後、柔らかい雪が相澤と氷室を包んだ。とはいえ、この落下速度だとかなりの雪の量が必要になる。氷室は相澤に「黙ってろ」と言い、集中する。
落下するまでの間、氷室はひたすらに雪を放出した。体が凍り付いていくが、今は不思議と寒くない。ああそうか、こいつの体温のせいか。と心の中で笑う。
出力が最大に達した時。ぼふん！と冷気を纏った爆風が街を吹き巡った。地上に落ちたのだろう。
雪をクッションにしていたとはいえ、それなりの衝撃が二人を襲った。特に相澤。氷室を庇う姿勢は崩さずにいたため、氷室の倍の衝撃を受ける。
だが、何とか二人とも無事である。地面には、雪が大量に積もっていた。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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