第九十一譚 ページ41
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さむい、さむい。
気付けば俺の周りには誰もいなかった。自分一人の様子が、映像のように脳内に流れる。
ああ、さむい。
確かに人はいた。だけど、皆自分を畏怖していた。あとは、そうだ、俺の持つ力だけに執着していたやつもいたっけな。
さむいなあ、
誰も俺自身を見てくれなかったな。親だって、俺を『理想の子供』としか見ていなかった。『理想の家族』に執着しているようだった。
あれ、いつから家族が居ないんだ？………ああ、そうか。
そうなんだな、
おれが、おれは、
まるで悪魔だ。
「もう出せよ！！わかったから、もうわかったから、なあ誰か、」
雄英に居る時は、孤独感や寂しさを感じることはなかった。感じる暇もないくらい絡まれて、うるさくて。
「あ、ぁ………、うそだ、こんなのうそだ………」
少し記憶を取り戻したら、連鎖するように次々と思い出して行った。死柄木弔や荼毘が言っていた意味も、今なら分かる。
そもそも、俺はヒーローなんかじゃなかったということ。
雄英に入学したのも、雄英の情報を集めるためだったこと。
でも、でも。ヒーローっていいな、マフィアやめて、ヒーローになれば自分も寂しくなくなるかな、と思っていたこと。そんな気持ちでヒーローを目指していた中、
＿＿＿＿相澤消太に除籍処分にされたこと。
『見込みがないからだよ』。『明日から学校に来なくていいよ』。
見透かされたと思った。やっぱり俺のようなクズにはヒーローになる価値はないんだと。そう、突き放されたと思った。担任に。初めて認めてもらいたいと思った人に。
孤独感と寂寥感と同時に無力感や絶望感も襲って来た。もう最悪だ。
「……、っ…あいざわ、せん、……ごめ、なさ……」
ああ、すごくさむい。
「おい、雪男」
それは淡々とした声。荼毘だ。その声が聞こえた瞬間、なぜだか罪悪感も無力感も吹き飛んだ。それだけじゃない。孤独感だって薄れた。
「来てやったから個性止めろよ。漏れてる冷気で俺まで凍え死んじまう」
壁を隔てて話しかけてくる荼毘。氷室は口角をあげた。
「…なあ荼毘、…いや、＿＿＿＿、ここ開けてくれよ」
氷室が小声で呼んだのは、荼毘の本名の、下の名前だった。やけに落ち着いてしまった氷室の声色に、逆にイカれてしまったのだなと、荼毘は思った。
いや違う。記憶を失う前の氷室雪弥が帰ってきちまったんだと、荼毘は思い直した。
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χCielχ(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» ヤッターーー！！！！逆巻やったな推し入りだぞ！！ありがとうございます…佐藤拓也さんは…いいですよね…☺️ (2022年1月1日 19時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» そうなんです…！逆巻についてもいつかちゃんとやりたいですね…！！おおおおおまわりさん！！！？？お巡りさん！！！推し警察お巡りさんありがとうございます逮捕！！！！(？？？？) (2022年1月1日 19時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - χCielχさん» とりあえず逆巻さん推しになりますね！()佐藤拓也さん...いいですね！あいそう！！ (2021年12月31日 11時) (レス) id: 532289bdd0 (このIDを非表示/違反報告)
雪月花 - χCielχさん» そうなんですね！いや〜逆巻さん………相澤先生と雄英で出会ったなんて………！逆巻さんと相澤先生ーーーーーーーーーーーー！！！！好きっすわ！！(推しが増えた。好きだと思ったら推しにする。これぞオタク)←お巡りさんこいつです！！このオタク危ない奴です！！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page50 id: dcac8e28b5 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 雪月花さん» ふふふ逆巻は昔雄英高校の先生だったのもありそこで高校生の相澤先生と会ってたんです…！！(新情報)次の更新くらいには氷室が何を言ったのか明かすつもりです！！逆巻は意外とそうなんです…あと怖いところもあるのでおまわりさん！この男です！(？) (2021年12月31日 1時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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