第四十譚 ページ40
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目を覚ますと。時刻は昼前。二度寝にしては寝すぎたと思い、体を起こそうとするも…朝よりか怠い。
荼毘の野郎が海に突き落としたりなんかするからだ。あいつのせいだ、と思っていると…そういえば貝殻を貰っていたことを思い出す。
「あ、やべ…」
ポケットに貝殻をいれたまま洗濯機に入れてしまった事を思い出す。
無理矢理体を起こすと、少しくらりとした。部屋を出て、壁を伝って歩く。手すりに触れながら階段を降りて、一階にある洗濯機まで急ぐ。
二階と一階の間の踊り場までは行けた。あともう少し降りれば一階だ。ゴホゴホと咳をする口元を腕で塞ぎ、少しだけ立ち止まって居ると。
「雪弥くん！？どうしたの、フラフラだよ…？」
二階に居た緑谷。緑谷も一階に用があって階段を降りようとした所、踊り場でふらつく氷室の姿があったのだ。
急いで踊り場まで階段を降りて、氷室の肩に触れて支えた。さすがはヒーロー志望だなあ、と氷室は思い、口角を上げて乾いた笑いを吐いた。
「ちょーっと眠いだけだよ、デク」
へらりと笑ってみせるが、緑谷には分かる。氷室の身体は依然冷たくはあるが、普段よりか温かい。というかぬるい。
つまるところ、氷室は高熱を出している。氷室の平熱は、普通の人の平熱の温度と違うのだ。
「熱出してるの？どうして言ってくれなかったんだよ…！だからかっちゃん、お粥作ってたんだね…」
緑谷の言葉を聞いて、氷室は少し驚いた。爆豪は、氷室に食べるものを作ってくれていたのだ。そうして、「はは」と少し参ったように笑う。
「ヒーローってやつは…やさしいなあ…、デクも、勝己もさあ」
『ヒーロー』に観念したかのように、氷室は緑谷の肩に腕を回して、体重をかけた。
「ちょっと肩貸して。ヒーロー」
小学校の時。氷室に頼られる事なんてなかった緑谷。初めて氷室に頼られて、心の底から湧き上がる嬉しさが抑えられず、ついへにゃりと笑ってしまった。
「もちろん」
緑谷は氷室を支えながら階段を降りる。
雄英に来てから、色んな人に親切にされている氷室。氷室の凍てついた心が、ゆっくりではあるが…徐々に溶けて来ている事など…氷室自身は気付いてはいない。
「おはよう！と言うよりおそよう！と言った方が良いかな！」
一階に着くと、委員長の飯田から声がかかる。緑谷とは先ほど朝練で会ったばかりなので、挨拶は氷室に向けてしているものだ。
「あー、いーんちょ。おはよ。元気だな」
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χCielχ(プロフ) - やっさんさん» そうです〜！！氷室編で出すかどうか今は迷っております〜ややこしくならないよう心がけます💪 (2021年11月27日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 瑠李さん» ｱ!!ありがとうございます！！(*´╰╯`)楽しみに待ってくれているのだなと思えるだけでとても力になりますありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - へ！？逆巻さんて、あの、時間巻き戻しの逆巻さんですね(^^♪。活躍場面は、あるのでしょうか(^^)？ (2021年11月26日 22時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - めっちゃ好きです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚読んでます。更新いつも楽しみに待っています。頑張ってください。応援してます。 (2021年11月26日 18時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます〜！！男主に触れて下さり嬉しいです！コメントとても力になります…！頑張ります！！！ (2021年11月26日 1時) (レス) @page47 id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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