第十八譚 ページ18
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「待てこれどうやって着んの？ベルト多くね？」
「こうじゃないかな…？」
「いっで…！それいてぇっつの」
「へぶ、ごえん」
ヒーロー基礎学前。更衣室でヒーローコスチュームに着替えている最中である。氷室のコスチュームも、ずっと保管されていたので氷室も着替えている。
氷室は自分のヒーローコスチュームのベルトの着用の仕方が全く分からず、緑谷の足を引っ張っていた。
緑谷が優しく手伝ってくれているというのに、ベルトを締められすぎて痛いからと緑谷の顔に手のひらを押し当てる氷室の図だ。
「二人とも！そろそろ動かないと遅れてしまうぞ！」
緑谷と氷室が遅いので、更衣室まで呼びに来てくれた飯田。
「ごめん飯田くん！すぐに行くよ！」
緑谷は氷室のベルトに手をつけながら、少し焦り気味に返した。だと言うのに、氷室は相変わらずなひょうきんな顔で、ヒラヒラと飯田に手を振った。
「おいおいまだ五分あるじゃん。急かすなよ、委員長クン」
「五分前行動だ、君はとてもルーズだな氷室君！」
「それほどでも」
「褒めていないぞ！」と言ってから、飯田は先に行っていると残して集合場所に豪速で向かっていく。あいつめちゃくちゃ速ぇなと氷室は思う。速さでは勝てない。
「あとは自分でやるよ。あんたも行きな。遅れるよ」
と。氷室は緑谷のもふもふの髪をぺんぺんと軽く叩いて、もう行けと促した。
「行けない。雪弥くん、多分雄英の施設のことも忘れてる。一人だと迷子になっちゃうよ」
とんだお人好しで驚いた。だが図星だ。まあ氷室自身は、道に迷ったってテイでサボろうとも思っていたので良かったのだが。
「ね」
「うん？何？」
「俺、あんたのこと何て呼んでた？」
「いず君、って呼ばれてたけど、最後の方はデクって呼んでたよ。かっちゃんと同じ」
氷室はマジか…という顔をした。俺もそう呼んでたのか。やっぱ『デク』っていい意味じゃないだろうし。
「さすがにそりゃアレだ、変える？緑谷とか、」
「そのままで」
「は」
「そのままでいいんだ。頑張れ！って感じの『デク』になってさ。今じゃちゃんと、僕の名前だから！」
本当に、『デク』という名前を気に入っているような。そんな笑顔を見せた。
「それに、雪弥くんに苗字呼びされたら、結構悲しいから。離れちゃったみたいで」
「…そ」
氷室が緑谷のペースに乗せられた所で。キンコンカンコン。授業開始の鐘が鳴ってしまった。
「「あ」」
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χCielχ(プロフ) - やっさんさん» そうです〜！！氷室編で出すかどうか今は迷っております〜ややこしくならないよう心がけます💪 (2021年11月27日 0時) (
レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - 瑠李さん» ｱ!!ありがとうございます！！(*´╰╯`)楽しみに待ってくれているのだなと思えるだけでとても力になりますありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月27日 0時) (レス) id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - へ！？逆巻さんて、あの、時間巻き戻しの逆巻さんですね(^^♪。活躍場面は、あるのでしょうか(^^)？ (2021年11月26日 22時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - めっちゃ好きです˙˚ʚ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎ɞ˚読んでます。更新いつも楽しみに待っています。頑張ってください。応援してます。 (2021年11月26日 18時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます〜！！男主に触れて下さり嬉しいです！コメントとても力になります…！頑張ります！！！ (2021年11月26日 1時) (レス) @page47 id: 6fa1655de3 (このIDを非表示/違反報告)
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