リク□『強いお姫さん』(ut) ページ47
｢こちら隣国の王子の鬱様よ。ほらA、挨拶して？｣
ここは私の国と隣国主催のパーティ。
簡単に言うと『これから末永く仲良くしていきましょーね』っていう無駄にお金を使ったお遊び。
そして目の前には、サラサラの深い青色の髪にまつげが長く雪のように白い肌の少年。
おそらく私と同い年で16歳だろうが、先程からニコリともしない。目も澱んでいた。
そんな彼をずっと見て黙っている私に、隣にいる母が急かしだす。
｢ほら…Aっ！挨拶なさい！｣
そうね。声を出してほしいならだしましょう？
でもね、
｢どうもはじめまして、私は自分の国から逃げて早く自由になりたい一国のお姫様ですわ♪｣
そう言ってやった。
ずっと城に押し込められて、｢外は危険だ｣と嘘ばかり教えこまされて突然国の利益のためだけに他国へ嫁入りさせられる運命を余儀なくされているのだ。
ちょっとした反抗…これくらい許して欲しい。
…だって、自由に手を伸ばしたかったから。
もちろん私の予想もしない言葉に母も周りの執事たちも顔が真っ青。
｢ちょっと！A！！！…すみません、この子今日は調子が良くないみたいで……｣
なんとかこの場を収めようと慌てて母が謝っていると
｢ふっ、……あははははっ！！！｣
と、心地いいくらいに通る笑い声。
…………鬱様だった。
｢おい、こらっ。｣と彼の父親らしき人が諌めていたがそれに耳も貸さず笑い続ける。
そして、
｢はぁー、Aちゃんやっけ？君めっちゃおもろいんやな。
んじゃあ、僕も。
どうもはじめまして。僕は自分の国がつまらんくてさっさと消えちゃえばええのにって思っとる一国の王子です♪｣
なんて言う。私よりこの人頭おかしいのね。
あまりの可笑しさに｢うふふふ｣っと笑い出すなり彼は私の手を取った。
｢踊って頂けますか？｣
｢ええ、喜んで。｣
親達は、踊る為その場を離れた私達を追いかけることなく顔を真っ青にしたまま動けなかったらしい。
生まれて初めて聞いた我が子の本音は5年ほど寿命を縮ませたかもしれないがそんなものは知ったことじゃない。
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角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました！宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (
レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます！！もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか？鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです！ (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ！！！リクエスト本当に嬉しかったです＿( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです！ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい！ (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：角砂糖 | 作成日時：2017年12月2日 19時
