□続き ページ46
「それじゃあ行ってきますね」
と、いつものように玄関にたてば、
「いってらっしゃいの ちゅーは?」
これを言ったらするまで本当に離してくれないのは過ごしてきた時間で知っている。
あと電車の時間がやばい。
チュ……
口は流石にあかんのでおでこに優しくキスを落とせば
「きゃ」
と両手でほっぺを抑えて照れるAちゃん。
可愛いなぁ、なんて思いながらもう一度「いってきます」と言って家を出た。
ん……?……あっ!
忘れ物!!
家の前に出てから、カバンの外ポケットが妙にいつもより平たいと思ってガサゴソと中を漁れば、全ての予定を書き込んでいる手帳を忘れてしまった。
そう思った時
「きょーーじゅー!」
と、2階の僕の部屋の窓から手を振るAちゃん。そしてもう片方の手には僕の手帳。
「わすれものだよーー!」
「あ、ありがとう。時間ないからそこから投げてくれる?」
そう頼めば、
「ダメ」
いたずらっ子な顔をして笑う。
「えっ」
これは嫌な予感……
「『すき』って言ってくれたらいいよー 」
即 的 中。
待ってくれ…近所の人が見てますから!!!
そんな心の声も届かず、ブラブラと手帳を持った手をかざすAちゃん。
こうなったら仕方ない……
「きょーじゅー?」
「Aちゃん!
愛しとる!!」
「へぁっ」
そんなちょっと間抜けな彼女の声とともに落ちてきた手帳をキャッチする。
よっし、ナイスキャッチ!これなら電車に間に合う……!
周りの近所の人の微笑ましい視線を抜け今日も今日とて仕事を頑張る。
「(帰ったら可愛いい癒しがおりますからね。)」
帰ったらただいまのキス。
今頃真っ赤になって僕のベッドに潜り込んでいることだろう。
いつになったらその柔らかい唇にキスを許される日が来るのやら……。
思わず緩む口元を引き締めて電車に乗り込んだ。
――――――――――
リクエストで小学生主と教授でした!
リク、本当にありがとうございます( ´ω` )/
めっちゃ嬉しいです♪
リク□『強いお姫さん』(ut)→←リク□『好きよりもっと』(em)
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角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました!宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます!!もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです! (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ!!!リクエスト本当に嬉しかったです_( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです!ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい! (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月2日 19時