検索窓
今日:39 hit、昨日:28 hit、合計:195,756 hit

リク□『好きよりもっと』(em) ページ45

「Aちゃん、いつまで拗ねてるんですか?」

「だって、きょーじゅ……昨日のシャツに……

きすまーく、ついてた!」

「だからあれは酔った同僚が悪ふざけで……」


なんてやり取りをする大人と子供。


しかも相手は5歳ときた。違う、僕がロリコンなわけじゃない。
あとキスマークは大先生による「DTな君にプレゼントや」という要らなすぎる悪戯…あのごってごての口紅何番目の女の方のものなのか……。


「じゃあきょーじゅが好きなのはだれっ?」

「はいはい、Aちゃんです」

「『はい』は1回だよ、きょーじゅ」

そう言いながらも僕の答えに満足げに にこりと微笑む。

この小さくて可愛らしい女の子・Aちゃんは、しばらく海外にて夫婦で働かなければならなくなった友人の子供で、その間僕が預かることになった。しかしお察しの通りちょっとした難があってですね……

「きょーじゅ」
「なんだい?Aちゃん」
「きすして?」
「き…ケッホゴッホ……!」

飲んでいた紅茶が気管にはいる。

「っ…えっとですね、Aちゃん。口付けは好きな方としかしてはいけませんよ?」

そう言えば、

「じゃあ、きすして!わたしきょーじゅ、好きだから」

こう言う。

またある時は、

「きょーじゅはどんな女の人がすきー?」

という問いかけに

「そうですねー、料理ができる人ですね」

なんて食レポ番組を見ながら適当に答えたら、いつの間にかキッチンを魔界戦争後のような状態にしたり……。

Aちゃん曰く、「きょーじゅに美味しいパンケーキ…作りたかったの……」と。

小さな手で持つお皿の上の丸焦げを一口だけ食べてみたが、やはりあかんやつだった。

しかし彼女は5歳にしてお片付けや洗濯干しは得意なようで、仕事で多忙な僕のお手伝いをしてくれる。

根はいい子なのだ……なぜ僕に好意を寄せているのかは謎だが。

□続き→←□続き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
289人がお気に入り
設定タグ:我々だ , wrwrd , ○○の主役は我々だ!   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました!宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます!!もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです! (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ!!!リクエスト本当に嬉しかったです_( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです!ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい! (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月2日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。