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「トント…ン君……今……」
「なぁもう一回言って。」
「え?」
「いつもの。」
「トントン君……、好き。」
その一言が俺を突き動かしてくれたことは他でもない事実だ。
「俺も好き。」
だから本心とともに、この一言がAさんを支えることが出来ることを願って伝えた。
「……本当に?」
「本当に。」
確認すると安堵したような表情を見せ、それからまた彼女特有のニコッとした笑顔で
「でもこれからも毎日言うから!」
と言って抱きついてきた。
「なんでやね…ん…、って…Aさん?」
でもその後耳元で聞こえてきたのは鼻をすする音。
「……これからも。ずっとだからね?私しつこいからね?」
隠しきれない涙声。
「知っとるよ。だから毎日言ってや、側で。」
頭に手を回して優しく撫でた。
綺麗な髪色。俺の好きな色。いつか空の天の川の様にまた長くなった時には俺もAさんも大人になっとるかな。
そしたらその細い薬指に永遠の証、付けたるから待っとってな。
「俺がそばでずっと守ったるからな。」
「うん、一年も離れ離れなんて……私には織姫は似合わないからね。」
「俺も彦星は性に合わんわ。」
お互いにそうだねなんて笑って、もう1度天の川を見上げた
来年も再来年もずっと、一緒に見上げることを誓って。
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角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました!宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます!!もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです! (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ!!!リクエスト本当に嬉しかったです_( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです!ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい! (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月2日 19時