爆豪勝己の偽彼女？【爆豪勝己】 (ページ17)

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「A、今の本当？」

『ゆ、…百合……』

思わず爆豪の方をチラリと見る。

助けを求めた。

しかし爆豪はAを見返すだけで何も言わない。

自分で言えと言うことだろう。

『…………ホントだよ』

決意を込めて言った。

百合に本当のことを話さなかった自分も悪い。

本当のことを言わなければいけない時が来たのだ。

「………なんだぁ、早く言ってよねもー！」

百合から返ってきたのは思いもしなかったこと。

明るい。

それに違和感を感じた。

『え、怒らないの…？』

思わず聞く。

「そりゃ多少ショックだけど、まぁ別に2人が本当に付き合ってないなら私も安心だし、Aが人のものになってなくてよかった〜」

『…百合……』

「……………」

Aが百合との友情に溺れている横で透目が無言で何かを考え込む。

爆豪に至ってはどうでもいい様子であった。

Aの背中をバシバシ笑顔で叩く百合だが、どこか神妙そうな顔をしていた。

それにAは気づけなかった。

「ねぇどこ行く〜？」

百合が文化祭のパンフレットを開きながら陽気に言う。

____なんか…大丈夫かな…

百合が無駄に元気なのが気になる。

「お化け屋敷とかどう？」

透目が提案をする。

提案は嬉しいことだ。何も考えていなかったから。

「………いいね〜行こ行こ」

何かを見た百合がパンフレットを閉じた。

お化け屋敷は大行列だった。

『めっちゃ混んでるね』

「並ぼ」

迷わず最後尾につく。

『透目くんはシフトもうないの？』

「いや、3時からまた交代、戻らんと」

『そーなんだ』

先頭の爆豪が透目に向けて嫌な顔をする。

「早よ戻りやがれ」

何とも言えない感情になった。

・・・

作者です。

更新が大変遅くなり、申し訳ありません。

風邪をひき、39.0近くの熱が出ていました。

更新まとめてしてしまい申し訳ないです。

これからも暖かい応援お願いします。