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「帰れや、ゴミ」
「酷いなぁ」
爆豪と透目が一目で分かる不穏な空気感を漂らせる。
行き交う者は爆豪と透目に夢中だ。
『あ、…あの……』
「あ？」
爆豪が真っ先に低い声で反応する。
『仲良く行きましょう？』
説得する。
「嫌だ」
目を吊り上げる爆豪。
_____こりゃあ困った。
こんなことにならなければ今頃百合と楽しく回ってたのになぁと思う。
「なぁ、どうせなら2:2に別れん？」
『「え」』
「ハ？」
3人同時に反応する。
「このまま4人で回るってのも大変やろ？」
透目が思わぬ助け舟を出す。
これは百合も回れ____
「俺とAちゃんで、あとはそっち2人でどうや？」
__回れないようだ。
「アアアアン！？ンで俺がコイツと回んだよ！どちらかと言えばアイツとだろうが！」
Aを指差す爆豪。
めちゃくちゃ早口だ。
その様子はAと透目を2人きりにさせたくないという風だった。
「百合ちゃんは？」
そんな爆豪をスルーし、透目は百合に問う。
「えっ、いやぁ…その…」
「決定〜！！ほなAちゃん行こ〜！！」
『えっ！？ちょっ』
腕を引っ張られる。
「待てやゴラァ！！！」
と言いつつも爆豪は追ってこない。
百合を気にかけて追いかけられないようだった。
『ちょ、透目くん！？』
「……ごめんな？話したいことあるし、Aちゃんと一緒に居たいねん」
度直球に言われる。
流石に赤面した。
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2021年10月23日 11時
