現金輸送車 ページ47
三人で唸っていると脇の道路を大きめのトラックが走っていく。反射的に顔をあげた私とコナン君は車体の文字を見て顔を合わせる。
貴「コナン君!」
コナン「ああ!!」
突然閃いて立ち上がった私たちに驚いた服部が声をあげるけど私たちはそれを無視してトラックの後を追う。そのトラックの車体には{米花総合警備保障}の文字があった。
服部「どないしてん!」
コナン「目出し帽と拳銃!」
貴「それに逃走用の車両、とくれば?」
服部「そうか!現金輸送車襲撃!!」
貴「ぴんぽーん!」
走りながら答え合わせをした私たちは輸送車に追いついて車庫に入った輸送車を見つめる。
服部「奴が言ってたんはあれか…」
コナン「おそらくな……」
貴「でもどーやって確かめる、あれ?コナン君?」
服部「河野、あっちや」
服部に指さされた方を見ると交差点の向こう側にいる占い師に話かけているところだった。
貴「はやいよ…!」
服部「まあ工藤やしな…」
追いついて話を聞いていると、確かに四月四日にあの場所で現金輸送車が襲撃を受けたらしい。しかも一人、果敢に犯人に飛び掛かった警備員が撃たれてしまったとか。ほんの一瞬に思えた、と言った感想に服部が手際が良かったのかと推測した。話を聞いてる限りは確かにそうなんだろうな……
コナン「ありがと、おばさん!」
貴「ありがとうございました」
お礼を告げてその場を離れようとした時、占い師さんが呼び止めて私たち三人の顔を拡大鏡で覗き込んでくる。
貴「あの、なにか…?」
占い師「…今日は人生の中で最悪の日だわ……家に帰って寝てるんだね」
貴「(わ〜〜…当たってんだよなぁ〜……)」
コナン「ああ、そうするよ……人生で最良の日に変えた後でね」
服部「ほな……」
…ひゅ〜!かっこい〜
そう言って歩きだした二人を追いかけるように私も歩き出そうと。した。
占い師「あと、お嬢ちゃん、」
貴「え、私……ですか?」
占い師「お嬢ちゃん、大切な人の手は離さずに、ちゃんと握っておくんだよ」
貴「……ええ、肝に銘じます。では…」
それだけ告げて、占い師さんに背を向けて私を待ってる二人の元へ歩き出した
コナン「愛奈? 何話してたんだ?」
貴「ん〜……女だけに伝わる警告、かな」
服部「なんやそれ」
あの人には何が、どこまで見えてるんだろう
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←二人目の高校生探偵、合流
150人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kazuno(プロフ) - まあちんさん、本当にありがとうございました! (2018年3月22日 23時) (レス) id: cbda8375b3 (このIDを非表示/違反報告)
まあちん(プロフ) - kazunoさん» いえいえ!私はあと2年後です。(><)お疲れ様です! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 2dbb4386e4 (このIDを非表示/違反報告)
kazuno(プロフ) - まあちんさん、ありがとうございます! (2018年3月12日 21時) (レス) id: cbda8375b3 (このIDを非表示/違反報告)
まあちん(プロフ) - 受験合格おめでとうございます!! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 2dbb4386e4 (このIDを非表示/違反報告)
みるくねこ(プロフ) - 受験私もかなり大変でした...でもめげずに頑張ってください!終わったあとの爽快感と受かったあとの嬉しさは言葉に表せないくらいです!!応援してます!! (2018年1月23日 21時) (レス) id: 79453e6450 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kazuno | 作成日時:2016年3月25日 11時