11 ページ12
.
隆「はい、ここ座れ。」
「…………ハイ。」
何故こうなった？
隆がどこか部屋を貸していただけませんか？とスタッフの女の子に優しく微笑みかけると、顔を赤らめてご丁寧に案内してくれた。しかもアイロンやヘアピンなども使ってください！と持ってきてくれる始末。…これでいいのか？しかも静かな部屋で隆と2人きり…耐えられない。
.
隆「どんな感じがいい？」
「なんでもいい。隆に任せる。」
隆「了解。」
スゥッと髪に隆の指が通る。崩れた部分を優しく解き、綺麗にまとめられていく。目の前の鏡に映る隆の表情はとても真剣で、時間が明け暮れるまで丁寧に特攻服に刺繍を施していた中学時代を嫌でも思い出してしまう…。
「…ほんと器用だね。今美容師とかなったの？」
隆「ちげぇよ？俺は今ファッションデザイナー。まだまだ駆け出しだけどな。Aは？」
「メイクアップアーティスト。」
隆「はあ！？じゃあ俺がやらなくても自分で直せたよなぁ…。余計なことしたな。」
「ううん。人にやってもらった方が楽だし。」
隆「ハハッ。お前可愛くねぇな。」
「うるさい。」
.
付き合ってた頃、髪型なんぞ特にこだわりがなかった私はヘアアレンジなんてしてなかった。けれど隆が、女の子なんだからもっと楽しんだら？せっかく綺麗な髪持ってるのにもったいねぇよ。って言っていろんな髪型にしてくれたっけ…。
.
「…ひゃあ！」
隆「あ、悪りぃ(笑)」
「び、びっくりするじゃん！やめてよ！」
ボケ〜と鏡を見つめていたら、急に私の耳に付いているピアスに触ってきた。
隆「耳赤くなってきた(笑)」
「アンタのせいでしょ！」
隆「ごめんって。暴れるなよ〜髪まだ固定してねぇんだから。」
肩を掴まれて前を向かされる。本当だ…耳赤くなりすぎだろ自分。耳の赤みってどうやってひくの？てかなんで赤くなってんの？やだやだやだ…なんか恥ずかしくなってきた。祥子に助けを求めたい…。
隆「……。」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1926人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
僕ちゃん - めっちゃ面白いです。これからも更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2022年3月22日 15時) (
レス) id: 760ef75fef (このIDを非表示/違反報告)
りお - 久しぶりに開いたら更新されていたので嬉しかったです！めっちゃ好きなメンバーなのでヤバいです😳更新頑張ってください😄 (2022年3月8日 19時) (レス) @page28 id: 6bf4676e8c (このIDを非表示/違反報告)
ぉれんじゅ(プロフ) - 黒輝 雷音⚡さん» 私も3人の中から選ぶなんて烏滸がましい作品を作ってしまったと思いますが、作ってしまったからには最大キュンをお届けできるよう頑張ります（ ; ; ）更新遅くて申し訳ないです。応援ありがとうございました！！ (2022年3月6日 19時) (レス) id: 732715e1a8 (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - すいません！文字数制限が！(こんの文字数制限めがぁ！)1mm情緒不安定なんです。ｽｲﾏｾﾝ｡…で､伝えられてなくって、！更新楽しみに待ってまーす！╰(*´︶`*)╯体調に気をつけて、自分のペースで更新してください！(*´﹀`*) (2022年1月9日 23時) (レス) @page26 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - ずっと考えてたけど、この3人の中から誰か選ぶのむずかしくないですか！？いやっ、別にいいんですけど、皆スペック高すぎて、もう発狂しまくりですよ！え、逆に『これで発狂しない奴いる？いねぇよなぁ!?』って大声で叫べる。というか叫んだ。(家の中で)はい。 (2022年1月9日 23時) (レス) @page27 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぉれんじゅ
| 作成日時：2021年8月29日 1時
