僕たちとヨジャマンネの物語。【BTS】

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ソンドゥク先生振り付けの、ハードでかっこいいダンスを踊るのもかっこいい。


女性でもこんなにかっこよく踊れるんだなぁと感心する。


私もあんな風にかっこよく踊れるようになりたい。


メンバーのみんなも、目を奪われている。





今の私じゃまだまだダメだ。


防弾少年団にいられない。






新しい曲の振りつけを早く覚えようと必死に頭と体を動かす。



けれど、ここ最近で1番難しい振り付けは、そう簡単に私の中に入ってはくれない。









「ねぇ、やる気あんの？」








ついに、見兼ねた先生から言われてしまう。




ソンドゥク先生は、次までに私が仕上げてくるのを知っていて、それを信じてくれるから、1回目の振り入れは大目に見てくれる。






でも、この先生の反応が、普通の反応なんだ。


『すみません。』


「あんたが足引っ張ってるの。
分かってる？」





先生の言葉がグサグサと心の奥まで刺さる。




「はぁ。他のメンバーは踊れてるのに。
あんたのために何回同じところするの？
先に進めないし。
本当に防弾少年団？
そんなダンスなら、辞めた方が良いんじゃない？」







確かに、私もそう思う。


いつも思う。


私なんかが防弾少年団にいて良いのだろうか。


私なんかいない方が、みんなはもっとかっこいいパフォーマンスができて、かっこいいグループになるんじゃないか。





鏡に映る私の顔は、どう見てもカッコよくない。


私もみんなみたいにカッコよくなりたい。





涙が溢れ出そうになるのを、奥歯を噛み締めて耐える。





「もう1人のマンネはダンスもできて、歌もできて、黄金マンネって呼ばれているのに。
あんたは何ができんの？

このグループの為に何ができてるの？」

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