６４ ページ14
彼女を真っすぐ見つめれば、先程まで泣きじゃくっていた彼女は、安心したように微笑んだ。
『なら、私も、あなたがいいです。』
JK「じゃあ、俺と結婚します？」
『いいですね。』
JK「俺、丁度ここに、婚姻届持ってるんで。
ここに、名前書いてください。」
ホテルの机に婚姻届を広げ、2人並んでボールペンを握る。
�爛船腑鵝Ε献腑鵐哀���
�爛潺鵝�A��
並んだ二つの名前。
少し、心の奥がムズムズした。
『はい。わぁ、婚姻届に名前書くの、初めてです。』
JK「まぁ、そうでしょうね。」
『チョン…ジョングク…さん？』
JK「はい？」
『素敵な名前ですね。』
ズルい。
そんな風に笑うなんて。
先程まで、他の男のことを想って泣いていたくせに。
あの日と変わらぬ笑顔を見せるなんて。
泣くほど愛されていたアイツに、心底腹が立つ。
これから、この笑顔は俺だけのもの。
彼女は、俺の奥さんだ。
『じゃあ、結婚記念に、乾杯しよう！』
JK「まだ飲むんですか。」
『お祝いです。』
嬉しそうに飲み干す彼女。
俺も付き合って飲むけど、自分の理性が働く範囲でセーブした。
そうするべきだと思ったからだ。
そうでなければ、俺は、Aさん相手に、自分を抑えることができなくなってしまうだろう。
まぁ、それでもかなり我慢はしたけど。
それを、Aさんは普通に煽ってきた。
無自覚に煽ってきやがった。
『ジョングクさん。』
JK「なんですか？」
『…キス、しませんか？』
JK「え？」
彼女から出た言葉に、耳を疑った。
だって、それは俺がしたくてしたくて堪らなくて、奥歯を噛み締めて我慢し続けているものなのだから。
JK「いいんですか？」
『夫婦になるのに、キスしないなんておかしい。』
JK「まぁ、そうですけど。」
『ずっとずっと一緒にいる。
その約束に、記念のキスしよう。』
ああ。
人の我慢をなんだと思っているんだ。
可愛い笑顔でそんな可愛いこと言われたら、俺だってもう我慢できない。
JK「キス、しますよ？」
『はい。
ジョングクさん。これから、末永くよろしくお願いします。』
そう言って目を閉じた彼女の頬に、少しだけ震える手を添え、唇を重ねた。
甘い。
キスが甘いもんか。
今までそう思っていたけど、今日初めて。
キスを甘いと感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うに(プロフ) - もう何度も読んでますがやっぱり大好きなお話です！また更新される日を待ってます！ (4月29日 21時) (
レス) @page45 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
Sharon(プロフ) - めっちゃ好き！更新待ってます (2月5日 18時) (レス) @page45 id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 今日も好きすぎます まゆうさん ありがとうです。 (8月20日 21時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
たたたった(プロフ) - 面白かったです!!更新待ってます☺️☺️ (7月18日 22時) (レス) @page45 id: 8d4bed92ac (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 続きが気になってしょうがないっっ！！！ (7月17日 13時) (レス) @page45 id: 6d3f164a1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年9月12日 21時
