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『…怒らないです？』
JK「内容による。」
『怒らないでくださいよ？』
JK「何なの、ほんと。」
『社長って、今まで彼女とか何人くらいおられたんですか？』
JK「…は？」
運転中にサラッと聞けば大丈夫かなぁ、なんて思っていたのに、低い声が聞こえたと思えばそのままコンビニの駐車場に入り、車を停められた。
いやいやいや。会社帰りましょうよ。
何停車しやがってんだ。
シートベルトを外し、ドアにもたれて腕を組む社長。
鋭い瞳はまっすぐ私を見ている。
え、こっわ。こっわ。こっわ。
なんで私、社長にそんなこと聞いたんだ。
勇者か、私は。
『忘れてください。』
JK「忘れていいほど、どうでも良い質問を俺にしたの？」
『どうでも良いとは言ってないじゃないですか。
気になったから聞いたんです。
ほら。そもそも、私たちはお互いのこと全然分からないし。
社長がどんな風に生きてきたなんて。』
JK「…へぇ？
少しは俺に興味が出てきたんだ？」
『興味…なのでしょうか。
もしかして、私と結婚したことで社長が本当に好きな人と結婚できなかったとなれば、私も申し訳ないですし。
私は1人で生きていけるので、いつでも別れます。
だから、』
JK「何それ。」
社長の低い声に、慌てて口を紡ぐ。
JK「あんたは、別に俺がいなくてもいいってこと？」
『いや、そういう意味ではなくて。
ただ、私は社長に、』
JK「うるさい。」
後頭部をガシッと掴まれ、社長の方へと引き寄せられる。
近づく社長の綺麗な顔。
反射的に目を閉じれば、少し間をおいて、
急に耳をガジッと噛まれた。
『いっ、』
普通に噛まれた。
結構な勢いで噛まれた。
甘噛みとかではなく、本当に噛まれた。
『何するんですか！！？』
驚いて目を開ければ、すぐ目の前にある社長の顔に、心臓がドキリと飛び出そうだった。
息を吐いてしまえば社長の顔にかかってしまいそうなほどの近さで、無意識に呼吸を止める。
JK「…ほんと、ムカつく。なんなの、おまえ。」
なんなのって。そっちこそ何なの？
急に耳を噛みやがって。
JK「彼女が何人いようが、婚約者がいようが、あんたと結婚したのは俺。
残念だったね。
俺はあんたを逃がす気はサラサラない。
あんたが俺のこと必要としてなくてもね。」
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うに(プロフ) - もう何度も読んでますがやっぱり大好きなお話です！また更新される日を待ってます！ (4月29日 21時) (
レス) @page45 id: fc966db95f (このIDを非表示/違反報告)
Sharon(プロフ) - めっちゃ好き！更新待ってます (2月5日 18時) (レス) @page45 id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 今日も好きすぎます まゆうさん ありがとうです。 (8月20日 21時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
たたたった(プロフ) - 面白かったです!!更新待ってます☺️☺️ (7月18日 22時) (レス) @page45 id: 8d4bed92ac (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 続きが気になってしょうがないっっ！！！ (7月17日 13時) (レス) @page45 id: 6d3f164a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう。
| 作成日時：2021年9月12日 21時
