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155. ページ5

『・・・唇が当たりました。
ちょっと、汚いので、オッパは触らない方がいいです。』





自分の服の袖で何度も唇を擦る。


リップの色が袖についているけれど、そんなのお構い無しだ。


オッパに触れる私は綺麗でいたかった。


あんな気持ち悪い感触なんて、知らずにいたかった。


私の知る感触は、全てオッパだけで良かったのに。






悔しさと悲しさとで、胸が張り裂けそうになる。







オッパはそんな私の手を掴み、止めた。



JK「ごめんけど、それ、無かった事にして。」






そう呟いて、強引に唇を塞ぐ。




何度も、何度も、何度も重ね、私の心は少しずつ温かくなっていく。




あんな奴の唇の感触なんて忘れるくらい、オッパの唇の感触で溶かされていく。







YG「おいおい、またお前らのキスを見なきゃなんねーの?」


JK「ヒョン、覗きですか。」


YG「お前・・・俺、一緒に探し回ったヒョンなのに、すげぇ扱い。」






壊れた扉の方を見れば、面倒くさそうに目を細め、腕を組んでいるユンギさん。



また、見られた。



私は恥ずかしさで顔が熱くなる。




そんな私を見て、ユンギさんはふっと、安心したように目を細めて笑った。






YG「無事で良かった。」







そこで、ユナさんの存在をやっと思い出してそちらを見れば、座り込んだまま放心状態だった。


私はオッパから離れ、ユナさんの目の前にしゃがむ。


『ユナさん。』





名前を呼べば、ビクッと体を震わせ、こちらを見るユナさん。



先程のが相当怖かったのだろう。




YN「・・・謝らないわよ。
私は、悪くないっ」





『悪いことしたら、謝るって習わなかったですか???
まぁ、謝って欲しいわけでもないですけど。
でも、あなたが自分で引き起こしたことですからね。』




本当は先程のお返しに頬を引っぱたいてやりたいが、男の人の怖さは、私も体感したばかりだ。


ユナさんの心の傷も分かってしまう。





YN「・・・なんで、私を庇ったの?」


『目の前で人が傷つけられるのなんて、見たくないです。
それに・・・もしかしたら、あなたはオッパにとって大切な思い出の1部かも知れないから。
そしたら、オッパは悲しむ。』





本当は凄い嫌だけれど、今のオッパを作った思い出の1部に、確かにこの人はいるわけで、オッパにとっては大切な思い出の1つかもしれない。

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作品ジャンル:タレント
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りぃ - ああ涙が止まらないよおお(;;)勿論グクと○○ちゃん結ばれてよかったんだけどジミンが記憶戻ったところ大泣きしてしまったー!!( ; ; )よかったほんとに、、!!今まで読んできた小説でいちばんです! (2021年5月2日 18時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
chan(プロフ) - 泣きました。作者さん最高です! (2021年4月22日 0時) (レス) id: 13c40b890a (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - ジミナー!って色んな涙が出ました! (2021年4月1日 22時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 今まで色んな小説を読んできてこんなに心が揺さぶられた小説は初めてでした!!!!本当に本当に面白くて読んでる最中は凄く泣けてきて本当にこの小説に出会えて良かったです!!!!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
miki-miki(プロフ) - まゆうさんのお話を読み始めてから他の事が一切できなくなりました…。面白すぎて読み終わるまで何も手にくださいつかないです…。全ての作品を読み終わる頃には、廃人になってしまいそうです…w感想沢山食べありますがとても語りきれないので最高でした!!とだけ…! (2020年10月4日 16時) (レス) id: 969190ed48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2020年2月14日 23時

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