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JN「僕は思っていることは口にするし、すぐ行動にも移す。
結構、自分の欲求に素直だと思うんだよね。」
ジニオッパは頬杖をつき、私を見つめている。
私はその綺麗な瞳から目を離せないでいる。
JN「僕は、Aさんをさ、たくさん甘やかしたいんだよね。」
『・・・はい?』
JN「どろっどろに溶けてしまうくらい、存分に甘やかしたい。」
ジニオッパの背にいるジョングクやユンギオッパには聞こえない大きさだけど、私にはしっかりと聞こえる甘い声で話す。
JN「で、どろっどろに溶けたAさんを、食べてしまいたい。」
『・・・何物騒なこと言ってるんですか。』
社長、それはセクシャル・ハラスメントというものです。
訴えちゃいますよ?
それでも、ジニオッパの言葉は気持ち悪いとは思わない。
思うのは、何故私なのだろう?という疑問だけ。
JN「それくらい、Aさんが好きなんだけど。
どう?分かりやすいでしょ?」
ジニオッパは首を少しだけ傾ける。
ジニオッパの真っすぐな熱い視線に、体中が熱っされている気がする。
でも、騙されてはダメだ。
この人は悪い人ではない・・・けれど、ただの女好きかもしれない。
その言葉も、何百人という女に囁いてきた言葉だろう。
そう思ってしまうほどに、私はこの人のことを知らない。
そして、その言葉を簡単には信じれないくらい、私と彼との接点は無さすぎる。
JN「だから、僕のメール、無視しないでね。」
そう弱々しく呟いた彼の瞳の奥は少しだけ揺れていた。
もしかしたら、彼は私からのメールの返事を待っていたのかもしれない。
そう思うと、凄い罪悪感が生まれてくる。
行かないにしろ、ちゃんとメールを返せば良かった。
『今度から、ちゃんとメール、返しますね。』
私は謝罪の気持ちも込めながら、そう伝える。
すると、ニヤリと笑うジニオッパ。
JN「言ったね?ちゃんとメールを返すって言ったね?約束したよ?」
あぁ、私は彼の策にハマり、とんでもない約束をしてしまったのかもしれない。
『でも、さすがに、仕事のメールを使うのはいけないですし・・・』
JN「じゃあ、連絡先を教えて?」
すかさず、言葉を切り返してくるオッパ。
連絡先くらい、良いか・・・。
私は、オッパと連絡先を交換する。
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時