8. ページ8
社長の顔は一気に赤くなる。
JK「わ、社長!大丈夫ですか?」
JN「大丈夫・・・。」
『大丈夫じゃなさそうですよ。
ほら、私の飲んでるのですみませんが、とりあえず水飲んでください。』
私は社長に水を押し付ける。
彼はふにゃっと目を細めて笑いながら、私の差し出した水を口に含む。
JK「社長、本当にお酒に弱いんですね。」
JN「そ、そんなことは、ない・・・これは、そう。暑くて顔が火照ってるだけ。」
そうは言っても、目はとろんとしてるし、顔は真っ赤だし。
確実に酔いが回ってしまっている。
YG「ほら、言わんこっちゃない。
最近は学習して、お酒は控えていたのに。」
JK「今日はどうしちゃったんですか?」
ジョングクに聞かれ、俯く社長。
JN「ビール飲める大人の方が、かっこいいだろ?」
私をチラッと見る社長。
は?カッコつけて飲めないビールを飲んだの?
しかも、私のために?
何しているんだ、この人は。
『そうなんですね。ビール飲める大人はカッコいいんですね。
でも、私はそう思いませんよ?』
そう言えば、社長はとろんと脱力している瞼を少しだけ持ち上げ、若干目を見開く。
JN「そうなの?」
『はい。そうです。だから、無理する必要なんてないんですよ。』
笑って見せると、彼はまた、嬉しそうにふにゃりと笑った。
いつもはスーツを身に纏い、背筋もピンと伸ばしてシャキッとしている大人のイメージを持っていたが、私はこの、子どものような無邪気な笑顔を浮かべる社長の方が好きだ。
まぁ、社長なのだから、いつもこんなに気を抜いているわけにはいかないのだろう。
社長って大変だなぁ。
JK「社長、家はどの辺なのですか?」
JN「ん〜・・・その社長って呼び方嫌だなぁ。僕、社長ってタイプでもないし。
ヒョンで良いよ。」
ビールをチビチビ飲みながら、そう話す社長。
さすがのジョングクも、困惑している。
だって、自分の働いている社長なのだ。
そんな気軽にヒョンだなんて呼べないだろう。
JN「もちろん、Aさんは、オッパって呼んでね?」
目を輝かせながら私を見つめてくる社長。
『いや、社長は社長ですよ。そんな・・・オッパだなんて呼べないです。』
社長はグラスを置き、天井の方をじーっと見ながら呟く。
3083人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時