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【YOU side】
JN「っていう感じなんだけどね。」
いや、いやいやいやいや。
すごいサラッと言ったけど、まず、料理人だったの!?
そりゃあ、料理が上手なわけだ。
そして、私、オッパと喋ってたの!?
緊張しすぎて、あの日の記憶はほとんど無いから・・・。
私ガッツリ喋ってるじゃん。
JN「あの倉庫で再会した時に、
“あ!あの時の!これって、運命!”・・・ってなる予定だったんだけど。
まさか、ここまで忘れられてるとは。」
『ごめんなさい!!』
JN「いや、謝らないで。
あの日、凄く緊張してたのは、伝わってきていたから。」
オッパは優しく微笑み、私の頭を撫でてくれる。
JN「父親に言われた社長になる道と、自分の夢とでずっと悩み続けていたんだ。
それを、一瞬で決断させてくれたんだよ!
僕、ずぅーっと、小さい頃から悩み続けてたのに!!」
『結局、私は何もしてないですよね。』
JN「僕の心を奪ってくれた!」
『おまわりさーん、危ない人がいまーす。』
オッパはケラケラと笑っている。
JN「泣く泣く自分の夢を諦めるハメにならなかったのは、Aのおかげだよ。
ありがとう。」
『何もしてないので・・・お礼なんて言わないでください。』
私は少し恥ずかしくなって、俯く。
オッパに好きとか食べたいとかいろいろたくさん言われてきたけど、私を笑顔にしたいという理由で、料理人を辞めて社長になったなんて言われると・・・申し訳ないような、でもそこまで思われていたなんて、恥ずかしいような・・・。
なんとも言えない気持ちになる。
JN「だから、顔を見せて。」
オッパは私の顎に自分の人差し指を添え、自分の方を向かす。
オッパの綺麗な瞳が私の瞳を捉える。
JN「っていうことで、キスしていい?」
『それって、断ること出来ますか?』
JN「ん、出来ないよ。」
オッパは私の唇に自分の唇を優しく重ねる。
心臓がさらにうるさくなる。
キスなんて、初めてではないのに、こんなに照れくさくて、あたたかくて、甘くて、気持ち良いキスは初めてだ。
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jiminluv - ちなみに申し上げますとジミナ様はお酒にお強い方です...。お話、面白いですね。 (2021年3月5日 18時) (レス) id: 7465c06286 (このIDを非表示/違反報告)
JIN LOVE - ジン君サイコー!これからも更新がんばってください! (2019年12月28日 21時) (レス) id: 7edd2e40dd (このIDを非表示/違反報告)
まい - ジンぺんなので最高です!大人なジナたまらない!社会人なので会社という設定がやばい!最後まで楽しみにしてます(^^) (2019年12月11日 10時) (レス) id: 693c0f6f88 (このIDを非表示/違反報告)
Km - 1話目読んで感じました。私この作品好きです!笑 これから読ませていただきます! (2019年12月6日 23時) (レス) id: 617d4e2c73 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» 教えて頂きありがとうございました。早急に直しました。 (2019年12月3日 19時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年11月24日 22時